[扶養控除]大学生の扶養について - 税理士に無料相談ができるみんなの税務相談 - 税理士ドットコム
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大学生の扶養について

大学一年生、19歳の四年制大学生です。今年、現時点(2019年9月)で103万を超えてしまいました。バイト先も自分に頼らなくてはならなく、人も少ない状況なので、このまま仕事をせざる負えません…。実質と言ってはいけませんが、おいくら程稼ぐことによって得をすることが出来ますでしょうか。ちなみにこのまま何も対処せず働き続けた場合、200万を超えることは可能です。

税理士の回答

1.年収が103万円を超えますと、親の扶養から外れ、親は特定扶養控除(所得税63万円、住民税45万円)を受けられなくなり税負担が増えます。
2.ご相談者様が勤労学生控除を受ければ、所得税は非課税になります。この場合は、年収が130万円以下であればこの控除を受けられます。
3.年収が130万円以上(交通費を含む)になりますと、親の社会保険の扶養から外れ、自分で社会保険に加入して保険料を払うことになります。年収が130万円を超えますと、所得税、住民税、社会保険料の負担が多くなります。
4.税金などの負担を考慮した場合、年収150万円をこえる収入を得ることがよいと思います。

もしこのまま働かせてもらうと200万まで稼ぐことが可能なのですが、仮に200万という給料を頂いた場合、手元に残る給料はおいくらになりますか??とてもアバウトな返答になってしまい、誠に申し訳ございません。

1.給与収入が200万円の場合は、以下の様に所得金額、所得税等が計算されます。
(1)所得税
収入金額200万円-給与所得控除額78万円=給与所得金額122万円
122万円-社会保険料控除額29万円-基礎控除額38万円=課税所得金額55万円
55万円x5%=所得税額27,500円(年税額)
(2)住民税
収入金額200万円-給与所得控除額78万円=給与所得金額122万円
122万円-社会保険料控除額29万円-基礎控除額33万円=課税所得金額60万円
60万円x10%(定率)=60,000円(所得割)
60,000円(所得割)+5,000円(均等割)=住民税額65,000円(年税額)
2.年収200万円(月あたり167,000円)であれば、毎月の給料計算は以下の様になると思います。
167,000円-所得税2,292円-住民税5,417円-社会保険料23,970円=135,321円(手取額)
なお、所得税、住民税は年税額を1/12,社会保険料は毎月の給与を平均167,000円にした場合の保険料になります。なお、住民税は、翌年の6月からの控除になります。また、社会保険料は加入した月からの控除になります。

お忙しい中、詳しくお書きして頂きありがとうございます。
というと、200万-(27500+65000+6月からの住民税+社会保険料)=手取りの給料
という把握で宜しいでしょうか??

1.今年(1/1-12/31)の場合は、以下になります。
200万円-所得税27,500円-住民税0-社会保険料(加入が10月であれば@23,970円x3=71,910円)=1,900,590円
2.翌年の場合
200万円-所得税27,500円-住民税(@5,417x7=37,919円)-社会保険料(@23,970x12=287,640円)=1,646,941円
3.再来年の場合
200万円-所得税27,500円-住民税(@5,417x12=65,000円)-社会保険料(@23,970x12=287,640円)=1,619,860円

本当に助かりました。お忙しい中お答え頂き誠にありがとうございました。とてもわかりやすい上、不安が解消されました。
103万よりも稼げるだけ稼ぎたい!となると、稼げるだけ稼いでしまった方がよろしいという把握でよろしいでしょうか??働き損と言ったら酷いですけど、手取りを増やしたいとなると、働けば働くほどよろしいでしょうか。

所得税、住民税、社会保険料を考慮すれば、最低150万円、そしてそれ以上の収入であれば手取額は大きくなりますので、収入を増やす方がよいと思います。

本投稿は、2019年09月20日 10時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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