住宅ローンの借入額と持分の関係について
このたびマンションを住みかえるにあたり、不足資金分を主人名義の住宅ローンにて工面しようと考えておりました。今住んでいるマンションも買い換えるマンションも持分は50%づつです。夫婦共働きですが、収入が断然主人のほうが多いため、全額主人の名義で住宅ローンを組んで税控除を受けたいのですが、可能でしょうか?税務署から突っ込まれた場合どんな説明ができれば税務署に納得してもらえるものでしょうか?
税理士の回答
不動産の共有持分割合は、その取得資金の拠出割合と一致していなければなりません。ここにズレがあると、そのズレは贈与ということになります。例えば拠出割合が7対3であるにもかかわらず持分が5対5であれば、2の贈与がなされたことになるわけです。そのような場合には当然に贈与税の課税がなされましょう。
さてご質問のケースです。新たに取得するマンションの持分を5割ずつにするには、奥様がその購入資金の5割部分を拠出する必要があります。むろん拠出方法は自己資金でもローンでもかまいません。そしてローンの全額をご主人名義で組むということは、そのローン部分はご主人が拠出したことになります。
その結果として拠出割合と持分割合にズレが生じているのであれば、この点を「税務署に突っ込まれた場合」には、税務署に納得してもらえる説明は困難となります。
したがってこのズレを解消し、両者の割合を一致させるようになさることをお勧めいたします。
本投稿は、2017年06月13日 15時30分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。