医療費控除(200万円超過分の再申請について)
夫婦で共働き(会社員)をしております。年収はともに700万円を超えています。
2021年から2023年まで、妻が医療行為を受けて妻が支払った医療費が年間300-400万円だったのですが、医療費控除を夫婦で分かち合って申請できることを知らず、妻のみが医療費控除を申請しておりました。しかもその際に、200万円を超えた分の医療費も正確に記載しておりました。未申請の医療費は5年前のものであれば次の年に申請することが可能との事ですが、今回のように、既に申請してしまっている場合、妻の医療費控除の一部(200万円を超える分)を夫の医療費控除分として再申請することは可能でしょうか?
税理士の回答

土師弘之
医療費控除は、自己の分だけでなく自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費も対象となります。
他の家族の分も自己が支払ったものとして対象とできるものですが、一旦妻の医療費控除の対象とした(妻が支払ったとした)ものを、その申告は誤りであって実際は夫が支払ったのだとするためには、その分は夫が負担したもの(妻は負担していない)であることを証明する必要があります。
「自己と生計を一にする配偶者やその他の親族の「ために」医療費を支払った場合」となっていますので、申告者が他の家族分を負担したと解釈することになります。通常は現金払いですので、誰が支払ったかわからないために家族分をまとめて申告できるという結果となっています。
このため、クレジットカードや通帳からの振込であれば区別は可能だと思われますが、現金払いだと現実的には難しい思われます。
本投稿は、2024年04月07日 01時41分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。