確定申告における医療費控除と定額減税
子どもの歯科矯正で65万円を支払ったため、医療費控除を勧められました。
e-taxで確定申告しようとしたところ、定額減税と住宅ローン減税にて源泉徴収税額0円のため還付金なしとなりました。
定額減税の控除外額が3万円ほど残っているのですが、医療費控除を優先して確定申告を行い、控除外額を増やすことは可能でしょうか?
税理士の回答

三嶋政美
結論から申し上げます言うと、「医療費控除を優先して控除外額を増やすことはできません」。
理由は、所得税の控除は法律で決められた順序で適用されるためです。まず住宅ローン減税や定額減税が先に適用され、次に医療費控除が使われます。その結果、源泉徴収税額が0円であれば、医療費控除を申告しても還付金は発生しませんし、控除外額も増えません。
ただし、住民税については医療費控除が適用されるため、来年度の住民税が少し減る可能性はあります。
結論としては、所得税の還付は期待できませんが、住民税の減額を狙って申告しておくのが良いでしょう。
わかりやすいご説明ありがとうございました。
本投稿は、2025年02月26日 22時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。