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医療費の実際の支払者と異なる人が医療費控除を申請しても問題ないか

サラリーマンである夫の扶養に入っている個人事業主の妻です。収入は103万円以下なので確定申告はしていますが所得税は支払っておりません。

私は急を要する歯科治療で高額な治療費がかかっているのですが、とても新婚の自分たちでは支払えないため、別居している私の親からお金を借りて支払っています(親は退職しており年金生活者です)。

確定申告時に医療費控除を申請したいと考えているのですが、誰の名前で申請すべきか分からず、先生方にアドバイスいただければと思い相談させていただきます。

・親の名前で出した場合
調べたところ、医療費控除は実際に医療費を負担した人が受けられる控除とのことなので、本来であれば医療費を支払った私の親が申請すべきだと理解しております。ただ私の親は退職後であり所得税を納めていないので、医療費控除を申請しても還付金は0円になるため無意味です。

・私(妻)の名前で出した場合
治療を受けたのは私ですが、やはり所得税を納めていないため還付金は0円になるはずです。

・夫の名前で出した場合
還付金を受け取るためには、所得税を払っている夫の名前で医療費控除を申請するのが唯一の方法です。しかし医療費を支払ったのは親なので、厳密には夫の名前で申請することはできないように思います。
一方で税務署にとってみれば、医療費控除の申請書類だけでは医療費を誰が支払ったかを確認することはできないように思われます。

そこで質問です。医療費控除の申請者選択は、「いちいち誰が支払ったか確認はしないけど、ちゃんと支払った本人が申請してね」というような感じで申請者の良心に委ねられているのでしょうか。
また、実際に医療費を支払ったわけではない夫の名前で医療費控除を受けた場合、将来的に夫が払ったことを証明できずトラブルになったりする危険性はあるのでしょうか。

控除を受けられれば家計が大変助かりますので、ご教示いただきますよう何卒よろしくお願い致します。

税理士の回答

形式的には領収書の名前が誰かによって、医療費控除をだれが受けることができるかが決まります。

相談者様の世帯であれば、相談者様とご主人の名前の領収書であれば、ご主人が医療費控除を申請ことが一番有利になると思います。

別居している相談者様のご両親が負担された場合でも、相談者様がご両親から借りて支払われた場合には、支払者は相談者様ということになりますので、医療費控除を受けることができます。この場合、領収書の名前は相談者様ということになります。

タイトルにあります「医療費の実際の支払者と異なる人が医療費控除を申請しても問題ないか」については、他人が支払った他人名義の医療費の領収書を医療費控除の計算に含めることはできませんが、お金を借りて支払った場合は、お金の貸主が支払ったことにはなりませんので、支払者が医療費控除を申請できることになります。

お忙しい中お返事いただき誠にありがとうございます。
判断基準が領収書の名義ベースなのは知りませんでした。領収書は私名義ですので申請できそうです。

先生のご回答をまとめますと、
・親からお金を借りて支払った場合でも、領収書が私名義なので私が医療費控除を申請できる。
・領収書は私名義でも、所得税を納めている夫が出した方が有利なため夫の名前で申請した方がいい。

以上のように理解いたしました。間違っている場合はご指摘いただければ大変有り難く存じます。

この度はご丁寧な回答をいただき誠にありがとうございました。生活に関わることですので、税金のことは素人ながら少しずつ勉強していきたいと思います。

ご理解の通りで結構かと思います。

領収書の宛名が相談者様であれば、相談者様が支払ったということですので、医療費控除の対象となります。

大変よく分かりました。これで家計が少し楽になります。ご多忙の中詳しくご教示いただき誠にありがとうございました。

本投稿は、2020年11月11日 12時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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