医療費控除できますか?(複数の病院 複数の保険金給付)
毎年医療費で10万円以上掛かり、医療費控除申請をしているサラリーマンです。
今年度はそれに加えてスポーツで怪我をしてしまい手術、通院しました。
次のような場合、どの金額を医療費控除の金額に加えられるのでしょうか?
教えてください。よろしくお願いいたします。
(かかった医療費)
A病院(救急) 手術費1万円、 診断書費用5千円、通院2回交通費1千円×2回
B病院 通院診療費5千円×1回、1千円×3回、通院4回交通費1千円×4回
(給付を受けた保険金)
C生命保険 医療費保険から 手術保険金として3万円
D保険 スポーツ保険から 通院分のみ1.5千円×6回=9千円
税理士の回答

土師弘之
支払った医療費を補填する保険金等の金額がある場合には、支払った医療費の金額からその医療費を補填する保険金等の金額を差し引くこととされていますが、この場合の差引計算は、その補填の対象とされる医療費ごとに行い、支払った医療費の金額を上回る部分の補填金の額は、他の医療費の金額からは差し引きません。
よって、C生命保険が手術代のみ、D保険スポーツ保険が通院費のみを補填の対象としているのであれば、
・A病院(救急)手術費1万円、診断書費用5千円=15,000円-保険金30,000円=△15,000円 → 0円
・A病院 通院2回交通費1千円×2回
B病院 通院診療費5千円×1回、1千円×3回、通院4回交通費1千円×4回=合計14,000円-保険金9,000円=5,000円
よって、医療費控除の対象となるのは、A病院に掛かった通院交通費2千円及びB病院に掛かった12千円となります。医療費控除の計算上、保険金収入を差し引くことをお忘れないように。
(A病院での通院診療費は0円?)
ありがとうございました。
よく分かりました。
A病院は救急ERのみの対応で、応急手術のみでした。敷居が高いのか、こういう時世なのか、紹介状のない一般患者の受け入れはしていないとのことで、きちんとした診療は別の病院でと言われた次第でB病院での診療となりました。
本投稿は、2020年12月02日 12時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。