EA代理店としてのIB報酬の確定申告について

1. 所得区分の確認

まず、ご認識のとおり、今回のIB報酬は「先物取引に係る雑所得」ではなく、原則として「雑所得」に該当します。

先物取引に係る雑所得: これは、先物取引（金融商品先物取引、商品先物取引など）によって生じた所得を指します。
雑所得:これに該当しない、他の所得区分（事業所得、給与所得、不動産所得など）に当てはまらない所得を指します。

今回のケースでは、EAの利用を促進する活動に対する報酬であり、先物取引そのものではないため、雑所得として扱うのが適切です。

2. 収入の証明について

ご懸念の点である、収入を証明する書類が「代理店の大元の人物の個人銀行口座から自分の個人銀行口座へ支払われたネットバンクの明細書(CSV or PDF形式)」のみであるという点についてですが、税務上、収入を証明する書類としては、必ずしも契約書や支払明細書、源泉徴収票が必要というわけではありません。

重要なのは、収入があった事実を客観的に証明できるかどうかです。

ネットバンクの明細書は、以下の点を満たしていれば、収入の証明として有効であると考えられます。

入金日:収入が発生した日を特定できること
入金額:実際に受け取った金額が明確であること
振込元: 誰から振り込まれたのかがわかること（代理店の大元の人物の口座名義）
振込先: 自分の口座に振り込まれたことがわかること（自分の口座名義）
摘要欄: 摘要欄に「IB報酬」や「EA代理店報酬」など、報酬の内容がわかるような記載があれば、より証明力が上がります。

これらの情報が明細書に記載されていれば、税務署に対して、収入があった事実を説明できる可能性が高いです。

3. 確定申告における注意点

確定申告を行う際には、以下の点に注意が必要です。

収入金額: ネットバンクの明細書に基づいて、正確な収入金額を計算してください。
必要経費: 収入を得るためにかかった費用（通信費、交通費、EAの購入費用など）があれば、必要経費として計上できます。
雑所得の計算: 収入金額から必要経費を差し引いた金額が、雑所得の金額となります。
確定申告書の作成:確定申告書には、雑所得の金額を正しく記載してください。
証拠書類の保管: ネットバンクの明細書は、確定申告後も5年間保管する必要があります。

4. 税務調査のリスクについて

確定申告の内容に不審な点があった場合、税務調査の対象となる可能性はあります。しかし、今回のケースでは、以下の点に注意すれば、税務調査のリスクを低減できると考えられます。

収入の正確な申告: 収入を隠したり、過少に申告したりしないこと。
必要経費の適切な計上: 必要経費を過大に計上しないこと。
証拠書類の保管: 収入や経費を証明する書類をきちんと保管しておくこと。
税務署への誠実な対応: 税務調査が入った場合は、税務署の質問に誠実に回答すること。

5. EA代理店としての活動について

ご懸念のとおり、今回のケースでは、契約書や支払明細書がないため、税務上のリスクが全くないとは言い切れません。しかし、ネットバンクの明細書をきちんと保管し、収入を正確に申告すれば、税務上の問題が発生する可能性は低いと考えられます。

この度はお忙しい中大変丁寧なご回答をありがとうございます。

よく理解できました。
きちんとネットバンクの明細書をきちんと保管し、収入を正確に申告させていただきたいと思います。