雑所得か、事業所得かの判断に迷っております。
副業をやっている中で、以下の所得が雑所得か事業所得か区分の判断ができず、ご助言をいただけますでしょうか?
(副業内容は、HP制作やライティング、デザインなどを行っております。現状はスポットでお仕事をいただいて、出来ることがあれば請け負っている、という形です。今後はHP制作をはじめとしたコンサル業務をメイン事業にする予定です。)
①
(現状)知り合いの会社で行っているカフェのシフト管理、予約管理をはじめのうちお手伝いしていたところ、「売り上げも出てきたから引き続きやってくれ」と月1万円+売り上げの10%を収入としていただいている。
(売上)月々2万円~4万円弱ほど
継続性はあることから事業所得と判断するべきか、もしくは、金額も多くはなく利益を求める動きは現状していないことから雑所得で問題ないか、ご教示いただけますでしょうか?
なお、2024年分は雑所得と申請し、2025年はより積極的にカフェの売上げが伸びるように動き私の収入も増えたから事業所得として申請する、ということは可能なのでしょうか?
税理士の回答

三嶋政美
結論から言うと、①の収入は 雑所得として申告するのが妥当 ですが、2025年以降に事業所得へ移行することは可能です。
事業所得と雑所得の区分基準 は、継続性・営利性・独立性などの要素に基づいて判断されます。今回のケースでは、カフェのシフト管理や予約管理の報酬として、月1万円+売上の10% を得ており、一応の継続性はあるものの、主たる業務ではなく、事業としての活動の積極性や独立性が弱い ため、2024年分については雑所得として申告するのが自然です。
しかし、2025年に向けて、カフェの売上向上に積極的に関与し、収益を事業の一環として伸ばす のであれば、その時点で事業所得としての要件を満たす可能性があります。
重要なポイント
収入の増加 だけでなく、営業活動や契約の締結、他の業務(HP制作・コンサル業務)との関連性 など、事業としての独立性が強まるかどうかがカギとなります。
2024年分は雑所得として処理し、2025年分を事業所得に変更することは可能ですが、税務調査の際に「なぜ変更したのか」を説明できるようにしておく必要があります。
2025年以降に事業所得として申告する場合、開業届の提出 や、業務の記録(請求書発行、事業用口座の利用など)を整備しておくと、より事業所得として認められやすくなります。
結論
2024年分は雑所得で申告し、2025年以降に事業としての活動を強化すれば、事業所得として申請することは可能です。ただし、単に「収入が増えた」だけでなく、事業としての独立性を証明するための準備を整えておくことが重要 です。
ご丁寧なご回答をいただきありがとうございます。
2024年分については雑所得として申告をしたいと思います。
2025年以降の所得区分についても、判断基準が明確となり大変勉強になりました。今後は事業所得としての申告も視野に入れていきたいと思いますが、いただいたポイントを踏まえて判断してまいります。
今の時期から業務の記録をしておこうと思います。
お忙しい中、ご対応いただきありがとうございます。
本投稿は、2025年02月05日 00時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。