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2023年に契約したコーチングコミュニティの費用について

初めての相談です。
他の回答を探してみたものの、いまいち自分の悩みに当てはまるものが見つからなかったため、今回相談させていただきたく存じます。

【現状】
・開業日:2024年1月1日付
・事業内容:WEBサイト制作事業
【質問の経緯】
フリーランスでWEB制作事業を行うに当たり、2023年8月に営業と制作学習に特化したコーチングコミュニティに参加しました。
費用は約65万円で、毎月約27,000円×24回をクレジットカード払いで契約しております。

この場合、2024年の確定申告では「開業費」として計上するのでしょうか?
現在freee会計を使用して帳簿付けを進めているのですが、登録カードの明細に上記の支払い項目が毎月あるので、どのように処理すれば良いのか困っております。

【ご質問】
開業費として計上する必要がある場合、10万円を超えるものになるのでどのように処理すれば良いのかご教授いただきたいです。
また、この場合のカード明細処理方法もご教授いただけますと幸いです。

以上、よろしくお願いいたします。

税理士の回答

佐藤和樹

結論として開業費で計上可能ですが、支払い方法に応じた適切な処理が必要となります。

1. コーチングコミュニティ費用の経費処理
「開業前の事業準備のための支出」は「開業費(繰延資産)」として計上できる。
今回のコーチング費用(65万円)は開業準備に関連するため、「開業費」として処理可能。
• 開発費は「繰延資産」として計上し、いつでも一括償却できる(または任意の期間で償却可能)。
• 一般的に、初年度に一括償却するのが税務上の負担が少なく、簡便な方法。

2. クレジットカード払いの処理方法
クレジットカードの明細に毎月27,000円がある場合、カード支払い時点では未払金として処理し、実際の支払時に未払金を消す方法を取る。

(1)開業費計上時の仕訳(2024年1月1日)
(借方)開業費 650,000円 / (貸方)未払金 650,000円
→ 開業時点で65万円を開業費として認識する。

(2)毎月のカード引き落とし時の仕訳
(借方)未払金 27,000円 / (貸方)普通預金(またはクレジットカード支払い) 27,000円
→ クレジットカードの支払いが発生したタイミングで未払金を減らしていく。

3. 開業費の償却処理
開業費は繰延資産としていつでも一括償却が可能。
初年度で全額費用化する場合(おすすめ)
(借方)開業費償却 650,000円 / (貸方)開業費 650,000円
→ 初年度の経費として全額費用化。

または、分割して償却する場合(任意の年数で分割)
(借方)開業費償却 130,000円 / (貸方)開業費 130,000円
(例:5年間で均等償却)

4. freee会計での処理
1. まず「開業費(繰延資産)」として65万円を登録する。
• 「取引の発生日」を2024年1月1日に設定。
• 支払方法は「未払金」とする。

2. クレジットカードの支払明細(毎月27,000円)を「未払金の支払い」として処理する。
• 「取引の種類」を「未払金の支払い」に設定する。

3. 開業費の償却処理を行う。
• 「決算整理仕訳」→ 「開業費償却」として登録。
• freeeの「減価償却」メニューで手動償却の設定ができる。
• 一括償却の場合は、決算時に全額費用化する。

佐藤様

御返事が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
想像以上に迅速な回答をいただけ、感謝しております。

非常に分かりやすくご丁寧な回答で、助かりました!
この度は本当にありがとうございました。

本投稿は、2025年02月26日 18時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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