金の売却時の確定申告について
金の売却を検討しています。取得から10年以上経過していますが、購入時期や金額を証明できる書類を紛失しています。
地金の刻印から当時の価格を推定できるという記事を読んだことがあるのですが、実際には可能なことなのでしょうか?
また、推定価格の調査やそれに基づく申告は素人の個人でもできるものなのでしょうか?
税理士の回答
西野和志
国税OB税理士です。
あなたのお持ちの金地金は、田中貴金属工業でしょうか?それ以外でしょうか?それによってお答えします。
刻印から直接「購入時期・価格」を証明することはできませんが、
当時の金相場を根拠にした推定額の算出は十分可能です。
その推定を文書化し、合理的な説明ができれば、
個人でも税務上の取得費として扱われることがあります。
証明が完全でない場合でも、「売却額の5%ルール」よりは正確な方法として、
税務署も柔軟に判断してくれます。
地金は田中貴金属のものです。
売却する際も田中貴金属を利用するつもりです。
西野和志
田中貴金属工業でよかったです。田中貴金属工業以外の金地金の場合には、そのまま再販売を行いますので、購入年を証明するのは無理でしたが、田中であれば少なくとも購入年の立証が可能です。(購入した金を必ず、溶かして鋳造し直すからです。)
インゴットNOのアルファベットには、鋳造年を示すルールがありますので、
鋳造年(販売年)
が判明します。
①売却前に金地金の写真を保存しておくこと。
②インゴットNOにより、田中貴金属工業に問い合わせて鋳造年を確認する。
③ネットで、その年の最安値を調べる。(その年の終値での買おうと思われるが)
以上から、取得単価を割り出せば、税務署側から特段の指摘はないと考えます。
もし、ご不明な点があれば、個別にご質問ください。
購入時期が特定できるとのことで安心いたしました。
お忙しい中ご回答いただきましてありがとうございました。
西野和志
お役に立てて幸いです。
田中は、再販をしないルールになっているので、良かったです。
取得費が判明しないと
売値の5%を買値(取得費)として計算しないといけませんからね。
本投稿は、2025年10月14日 11時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







