確定申告が必要になる「具体的な金額ライン」を知りたいです。
現在、フリーランスとして以下の形で収入を得ています。
●デザイン業務
・クラウドワークス経由
・直接依頼(振込)
●ハンドメイド販売
・BASE
・メルカリ
・PayPay送金での直接購入
これらを合わせた年間の売上と経費を整理しているのですが、
以下を明確に知りたく相談しています。
・年間いくら以上の「所得(=売上-経費)」になると確定申告が必要なのか
「確定申告が必須となる具体的な金額」を教えていただけると大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
① 結論
フリーランスの相談者様が確定申告を 必ず行わなければならない最低ラインは、所得(=売上-経費)が “58万円を超えたら” → 確定申告が必須
※ 令和7年分(2025年提出)から、基礎控除が48万円 → 58万円に引き上げられます。
② 理由
所得税の確定申告義務は、
所得 - 所得控除(基礎控除) > 0円
→ 申告が必要
令和7年分からは 基礎控除=58万円 に引き上げられるため、
所得が58万円以下 → 課税所得0円 → 確定申告義務なし
所得が58万円超 → 課税所得発生 → 確定申告義務あり
これが相談者様が知るべき“確定申告が必要になるライン”です。
③ 具体例(相談者様の収入形態)
例1
売上 120万円
経費 50万円
→ 所得 70万円
→ 70万 > 58万 → 申告が必要
例2
売上 90万円
経費 40万円
→ 所得 50万円
→ 50万 ≤ 58万 → 申告不要(所得税)
例3
売上 300万円
経費 250万円
→ 所得 50万円
→ 所得税の申告義務なし(ただし住民税の申告は必要:後述)
④ 注意:住民税は“別ルール”となっております。
所得税は 58万円以下なら申告不要でも、住民税は 原則として所得が少しでもあれば申告が必要です。
自治体は相談者様の売上を把握しないため、所得税が不要でも 住民税の申告だけは行う方が安全 です。
⑤ プラットフォームごとの特例について
相談者様のように、
クラウドワークス
BASE
メルカリ
PayPay送金
直接依頼
すべての収入は 「合算した所得」で判断 します。
どれかだけ別扱いされることはありません。
本投稿は、2025年12月01日 11時34分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







