夫婦間の贈与税について
夫婦間でも贈与税がかかることを知らず、110万円を超える資金移動をおこなってしまいました。状況としては次のとおりです。
・2週間ほど前、妻の口座から夫(私)の口座に200万円を送金した。
・もともと持っていた夫の口座を夫婦間の共有口座として使用することを想定しており、この200万円は当面の生活資金を目的としたもの
(手続きが完了次第、妻の給与も夫の口座に振り込まれるようにするが、現時点ではまだ終了していない。その上、家族の支払いは私のカード(およびその家族カード)にまとめているため、私の給与だけでは支出を賄えない。)
・生活費に使用するためであれば、夫婦間の贈与は非課税になると聞いたことがある。
・とはいえ、夫婦2人の給与を合計すれば1ヶ月の平均支出は賄えるレベルであり、上記の200万円は生活費として認められるか…という不安がある
・なお、200万円の送金から現在までの2週間の間に、上記カードの引き落としと家賃支払いが発生している。(合計で40万円程度)
この場合、
①上記の200万円に贈与税は発生するのでしょうか?
②もし贈与税が発生する場合、例えば200万円のうち、110万円の範囲内(心配なので50〜60万ぐらい)に収まるよう、残りの150万円は妻の口座に戻す、などの対応をすれば贈与税の対象からは外れるのでしょうか?
③②以外に贈与税の課税対象とならない方法があれば教えていただけないでしょうか?
以上、長文で申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします
税理士の回答

お世話になります。
まず、贈与税が指摘される経緯ですが、一番多いのは相続発生後の税務調査が入った際に、調査官が被相続人の預金通帳の履歴を調査官が確認して、多額の入出金・資金移動があった場合に、贈与ではないか?と指摘が入ります。
税務署は各人の銀行口座の資金移動を普段から調査することは可能ですが、全ての方の口座情報を確認しているわけではないので、単発の資金移動が発見される可能性は低いと言わざるを得ません。
その前提の上で、以下ご回答します。
①上記の200万円に贈与税は発生するのでしょうか?
→指摘が入った場合には贈与税が課税される可能性が高いです。(生活費の贈与税の非課税は必要な都度の贈与を前提としています)
②もし贈与税が発生する場合、例えば200万円のうち、110万円の範囲内(心配なので50〜60万ぐらい)に収まるよう、残りの150万円は妻の口座に戻す、などの対応をすれば贈与税の対象からは外れるのでしょうか?
→課税リスクを考慮せずに送金してしまったため、お金を戻したと説明すれば、贈与税の課税リスクは軽減できると考えられます。
③②以外に贈与税の課税対象とならない方法があれば教えていただけないでしょうか?
→生活費として説明できる金額を都度送金するのが良いと思います。
上記の回答内容につき、ご不明な点がございましたらお気軽にご質問ください。なお上記で回答済でしたら、ベストアンサーに選んでいただけますと幸いです。
何卒宜しくお願い致します。
ご回答いただきありがとうございます。
状況が変わりまして、私の口座を妻の給与振込先に指定することができないことが分かりました。
なので、ご助言いただいたとおり、来年度以降はその都度送金としようと思っております。
ちなみに、今年度の200万円は、生活費として20万円×10ヶ月分という説明をしようと思っておりましたが
「生活費の贈与税の非課税は都度送金が前提」ということであれば、上記の説明では課税リスクを減らすのは難しいという認識でよろしいでしょうか?
(上記説明が難しければ、いったん200万は返金した上で、今年度からその都度生活費を送金、ということにしたいと思います。)
お忙しい中恐縮ですが、何卒ご回答のほどよろしくお願いいたします。

生活費の非課税というのは、贈与した金額が、贈与者・受贈者の状況などを鑑みたうえで一般的に見て金額が妥当かどうかで判断されますので、20万円という金額では否認リスクがある/ないと申し上げることはできません。
ただ生活費として月20万円渡すというのは、個人的な感覚では違和感がないというのが感想ではございます。
何卒宜しくお願い致します。
本投稿は、2024年05月27日 19時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。