母に住宅ローンの残金を支払って貰うには?
私は1100万円の住宅ローンを残して離婚しました。その後、ありがたい事に、このローンを生前贈与として母からお金を渡すと提案がありました。が調べてみると、贈与税も結構な額で・・躊躇してます。(1000万以下なら少しは安いみたいですがこれもやはり・・)
そこでご相談です。
上記以外に何か良い受取方は無いのでしょうか?生前贈与ももう少し節税出来ると嬉しいですし
(どんな方法でも税金は掛かると思いますが、税金は払います、が、節税したいのも本音です。)
ちなみに
★母は83歳、自営(現在は弟が後を継いでます)
★私は59歳、一部上場企業の社員
★マンションの名義は私です
出来れば可能な方法を何通りか提案頂き、その長所・短所&税金の額(大体で・・)も教えて頂けるとありがたいです。
以上、よろしくお願い致します。
税理士の回答

1)相続時精算課税制度で贈与
この特例を使って贈与した場合には2500万円の特別控除がありますので、1100万円を贈与して頂いても贈与税は発生しません。
ただし、この方法を選択しますと、お母様に将来ご相続が発生した場合には、お母様の相続財産に相続時精算課税制度で贈与した財産の価額を加算して、相続税を計算することが必要になります。つまり、今回は贈与税がかかりませんが、将来の相続税で精算するというものになります。そして、贈与税が発生しなくても、贈与税の確定申告を行う必要があります。
また、今後のお母様からの贈与はすべて相続時精算課税制度の対象となりますので、この点も注意する必要があります。
2)マンションの一部をお母様に買取って頂く
現在お持ちのマンションのうちの1100万円相当(持分)をお母様に買取って頂く場合には、受け取る金額(1100万円)はマンションの売却代金になりますので、贈与税の対象にはならず、所得税住民税の対象となります。仮に購入時よりも値下がりして、譲渡益がでない場合には所得税住民税もかからないことが考えられます。
例えば、現在のマンションの時価が3000万円の場合には「30分の11」の持分を、時価が2500万円の場合には「25分の11」の持分を売買することになります。
この方法の注意点は、①売買するにあたって適正な時価を算定すること、②売買することにより名義変更を行いますので登記費用や不動産取得税がかかること、③売買によって譲渡益が生じる場合は所得税住民税がかかること、があります。
なお、具体的な税金計算はご相談の文面からでは困難ですのでご容赦ください。
ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2015年09月04日 14時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。