未上場企業の株式譲渡の税務について
はじめまして。
タイトルにある通りですが、
未上場企業の代表取締役から役員(親族でない)へ、株式を一部譲渡(もしくは低額贈与)したいと考えています(会社への貢献に対する報酬という目的です)。
質問としては、一度増資をしており外部投資家から資金を調達しているのですが、そこでの株価が高く、贈与時に高額な税金が発生してしまうため、なるべく低価にて譲渡出来ないかと考えています。
問題点は、前回増資から1年経っていないこと、次回さらに高い株価にて増資を予定していることが挙げられます。
また、ストックオプション発行での対応は考えていませんので、他の方法にてご教授頂きたく思います。
他の株主から同意は得られるものとして、低価で譲渡できないでしょうか?
お力をお貸し下さい。
弊社の状況は以下になります。
情報流出の観点から全く違う数字を例で挙げさせて頂きます。
①創業時、株数100株(株主:代表80株、取締役20株 時価総額100円)
②増資(創業から1年未満):新規発行20株、発行総数120株(株主:代表80株、取締役20株、外部投資家20株 時価総額1億2000万円、1株価値100万円にて、2000万円調達)
③現在:売上:0円、システム投資、人件費により、残預金200万円
④(予定)半年以内に:新規発行5株 時価総額2億5000万円、1株200万円にて、1000万円調達予定 発行総数125株
この様な状況の中、③の現在において例えば、
1株10000円、10株、総額10万円の株式譲渡を代表から取締役に行う等は難しいでしょうか?
会社の社員は5名以下、売上0円、IT企業になります。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

税務上、純資産価額評価で一株あたりの価額を算出し、それとの差額が贈与対象となるというのが税務上のリスクですね。
この場合、役員の方は株式を現金化することは出来ないでしょうから、贈与税負担が幾らになるのかといったことを役員の方が承知の上で、受けるか否かを確認するところからスタートとなりましょうか。
その上で、配当還元価額で譲渡するか、については、会社の概況等過去、そしてこれから、売上等急拡大されるだろう事情を承知している顧問税理士の方に理論武装いただいて、税務上のリスクはあくまで、個人間ですので、役員の方の贈与課税。法人としてはリスクは無いのですから、実行を検討されても宜しいのかとは存じます。
役員の方が、リスクを承知の上で、将来の株式上場、或いは、M&A等見込み、贈与税負担の税務上のリスクを承知の上で、配当還元方式に拠る評価で、手元負担を軽減したい、といったことであれば宜しいのかとは存じます。
他、売り手側には譲渡損は生じないのかと存じますので、基本的に、役員の方がリスクを許容できるか、また、顧問税理士の方が理論武装をどこまでしてくれるかに拠るのかと存じます。

状況等から、有利な方法は、配当還元方式での株式評価と思いますが、詳細を確認しないと正確な回答は難しいと思います。
本投稿は、2018年07月20日 17時11分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。