家族への多額の借金の際の注意点について
弟が8月末で退職した会社の株をストックオプションで購入する費用1250万円の借金を母に依頼してきました。2016年に父が他界し分割相続しましたが、母の相続額は数千万円ですので、1250万円は高額です。私は母と同居ですが、母の将来的な施設費用なども視野に入れる必要があります。
私は個人事業主ですがここ2年程はほぼ休業状態でした。弟は大グループの中の会社の雇われ社長でした。11月に返済可能とは言っています。こちらのサイト等を拝見したところ、家族の高額借金は贈与税発生可能性を知りました。相談に行った弁護士事務所では、初回無料相談でもあったためか、贈与税が発生の指摘はありませんでしたが、今後に影響するため借用書は作成しようと思います。今週入金必要ということで公正証書は間に合いませんので、サイトを参考にして借用書を作成しますた、今気をつけること、今後気をつけることはあるでしょうか。弁護士や相続センター等の知人はいるのですが、現在専任で契約している税理士はいないため、こちらに相談させていただきました。
税理士の回答
文面からわかる範囲で回答します。
おっしゃるとおり、お母様と弟様のお金のやりとりは税務署に贈与認定されて、贈与税か課せられる危険性があります。
それを避け、弟様がお母様に1,250万円を借りたという事実を証拠に残し、税務署に対抗するためには、お母様と弟様との間で「金銭消費貸借契約書」を作成することが不可欠であるといえます。
注意することとして思いつく範囲であげてみると、以下の通りです。
①「金銭消費貸借契約書」に両者が自署押印し、2通作成して各自で保管すること。
②利息は市場金利並またはそれより高い利率にすること。
③返済期限を明確にすること。分割返済であれば、返済予定表を作り、それを「金銭消費貸借契約書」に付けること。
④貸付時および返済時のお金のやりとりは、すべて銀行口座を通して行い、証拠を残しておき、税務署に疎明できるようにしておくこと。
⑤弟様が必ず返済すること。
税務署の贈与認定は怖いので、きちんと形式を整える必要があります。
ご参考までに。
本投稿は、2019年09月10日 13時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。