年末調整(配偶者の扶養申告方法について)
お世話になっております。
会社年末調整業務を担当している者です。
社員からの申告内容を確認しているのですが、
以下ケースは起こり得る申告となりますでしょうか。
【ケース➀】
・マルフの「源泉控除対象配偶者」に記載がある
・基・配・所控除申告書には、配偶者の記載がない
【ケース➁】
・マルフの「源泉控除対象配偶者」に記載がない
・基・配・所控除申告書には、配偶者の記載がある
知識不足で申し訳ないのですが、以下認識でおりました。
・マルフの「源泉控除対象配偶者」に記載がある場合、
基・配・所控除申告書にも記載がある、
・マルフの「源泉控除対象配偶者」に記載がない場合、
基・配・所控除申告書にも記載がない
今回、ケース➀、ケース➁の申告が多数あがってきており、
何が正しい申告状況わからずに困っております。
大変恐れ入りますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
税理士の回答

こんにちは。
ケース①
配偶者がいないのに源泉控除対象配偶者がいるということは想定されません。おそらく記入ミスでしょう。
ケース②
配偶者はいるが、源泉控除対象配偶者の基準を満たしていないというのが考えられます。
源泉控除対象配偶者となる基準と配偶者控除・配偶者特別控除の適用となる所得基準が異なりますので、一度制度の確認をされてみてください。
菅原先生
お世話になっております。
早速のご返信ありがとうございます。
「マルフ」に記載する配偶者は、源泉控除対象配偶者の適用を受ける配偶者、
「基・配・所控除申告書」に記載する配偶者は、配偶者控除・配偶者特別控除の適用を受ける配偶者、
という認識でお間違いないでしょうか。
また、
「マルフ」に配偶者の記載があれば、「基・配・所控除申告書」にも必ず配偶者の記載がある、
「マルフ」に配偶者の記載がなくても、「基・配・所控除申告書」に配偶者の記載があるケースはある、
という認識となりますでしょうか?
大変お手数ですが何卒ご教示の程宜しくお願い申し上げます。

①
「マルフ」に記載する配偶者は、源泉控除対象配偶者の適用を受ける配偶者、
「基・配・所控除申告書」に記載する配偶者は、配偶者控除・配偶者特別控除の適用を受ける配偶者、という認識でお間違いないでしょうか。
→おっしゃるとおりです。
②
「マルフ」に配偶者の記載があれば、「基・配・所控除申告書」にも必ず配偶者の記載がある、
「マルフ」に配偶者の記載がなくても、「基・配・所控除申告書」に配偶者の記載があるケースはある、という認識となりますでしょうか?
→おしゃるとおりです。
源泉控除対象配偶者は合計所得金額が95万円以下の場合に該当し、配偶者控除は合計所得金額48万円以下、配偶者特別控除は合計所得金額48万円超133万円以下の場合にその適用があります。
マルフに記載があるということは合計所得金額が95万円以下となります、そして、合計所得金額が133万円以下にも該当することとなりますので、通常の結婚生活をしていれば、マルフに記載のある方は配偶者特別控除の適用もあることになります。
例えば合計所得金額が100万円の場合には、源泉控除対象配偶者に該当しませんのでマルフには記載されませんが、配偶者特別控除の適用がありますので「基・配・所」申告書の配偶者控除の欄に記載することになります。
菅原先生
ご返信ありがとうございます。
詳細ご指導いただき大変たすかります。

ご自身で勉強されていてご立派です。
応援しています。
本投稿は、2024年12月05日 17時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。