帳簿について
おはようございます,
副業メルレの帳簿についてお伺いします。
こちらは領収書などがないのですが
1.帳簿を付ける際その日の収益をメモにしている方がいいのでしょうか?
[例1日××円 2日××円、、、]
2.メルレにも会社が違いますがそれぞれの会社の収益でしょうか?
[例1日××円⚪︎⚪︎会社 2日××円△△会社、、、]
それとも、月末に合計の収益,銀行名だけでいいのでしょうか?
3.経費の通信費についてはどのように記録したらよいでしょうか
詳しくお願いいたします。
税理士の回答

1.ご理解の通り、売上が発生した日ごとに記帳することになります。
2.2社以上の場合は、会社別に日ごとに記帳することになります。
3.月ごとに記帳することになります。
①②
メルレ(メールレディ)とは、メールや通話によるメッセージ等のやり取りをする仕事ですが、専用サイトへ登録して行うことがほとんどであり、在宅で時間的な制約もないため、どなたでも安全かつ簡単に収入が得られることで最近の風潮では人気の仕事となっているかと思われます。また、効率的に高収入を得ようとする場合は複数のサイトも併用している方も多いと考えます。報酬についてはメール受信、画像や動画の投稿、ビデオ通話などで異なる形態が多く、一定金額以上を銀行へ振込される受取方法と思われます。
帳簿でこうした報酬内容を記録する場合は例に示されたとおり、1日単位で登録サイト別に報酬金額を記載されるのがベストと考えます。(まとめて月単位で振込入金の合計額を記載するだけでは不十分です)
③
必要経費としての通信費はスマホやパソコン等をメルレの仕事専用で使用するのであれば、毎月の通信会社の請求全額を費用とすることができますが、プライベートで併用しているならば、仕事用とプライベート用を按分計算し、仕事用で使った部分のみを必要経費に算入することになります。按分計算の方法については
・1カ月の通信費に業務日数割合(月の業務日数/30日)をかけ、業務時間割合(1日の業務時間/生活時間※)をかけて計算する方法
・使用日数(1週間に回線等を使用する日数から按分比率を計算)割合による方法
・使用時間(1週間の平均使用時間の比率から計算)割合によるものが考えられます。
メール回線等を仕事時間にずっと使用している場合(仕事専用で使う日が限られている)は日数計算の方が簡単です。逆に、使用時間が限られている場合(仕事の後に個人的に使う)は使用時間から計算しましょう。
なおメールレディの必要経費としては、容姿が露出するタイプのいわゆるチャットレディと異なり、衣装代や美容代を仕事に必要な経費とするのは難しいと考えます。
また副業か本業か、利益となった金額(所得)が幾らかなどによって確定申告の有無が異なりますのでご注意ください。
ご回答ありがとうございます
とてもよくわかりました。
確定申告で必要な物は、メモした帳簿だけでいあでしょうか

メルレ(雑所得)の場合であれば、メモした帳簿だけでよいと思います。
正社員やパートをしている方が副業でメルレをした場合、収入から経費を除いた金額が年間20万円を超えなければ非課税となり、確定申告の必要はありません。結果的に年間20万円を超えた場合は確定申告が必要となりますが、副業の場合は原則「雑所得」に該当することになります。
(なお本業でメールレディしている人の場合は、年間所得が48万円まで非課税となりますが、48万円を超えた場合は「雑所得」ではなく「事業所得」に相当する場合があります)
雑所得に該当するような仕事を行っている場合には、一般的に取引金額が少額で頻度も低いため、比較的簡単に収入から経費を引くだけで所得が計算できるかと思われます。そのため法的にも雑所得では帳簿の記帳・保存の義務はありませんので、先にご相談で示して頂いた内容をメモした帳簿で十分と考えます。ただし収入金額によっては現金・預金の収受・払出しに関する書類(領収証、預金通帳など)は保存しなければならないので、報酬の振込入金の内容が解る預金通帳等は保存しておくことをお勧めします。
小川先生ありがとうございます!
アルバイトなのですが現在育休中で収入が0円です
その場合でも20万位内に押さえないとダメでしょうか?
いわゆる「副業」という場合は、給与所得者(正社員、公務員、契約社員、派遣、アルバイト・パートなど)が収入があって他に事業を行っている場合ですので、ご相談のとおり給与収入が全くなく、メールレディの収入のみの場合は所得税の基礎控除額の年間所得48万円までは非課税となり確定申告の必要はありません。
なお、この場合ではメルレの取引金額や人的・物的負担、取引に費した時間や精神的・肉体的労力の程度など勘案しても、原則「雑所得」に該当することになるかと思われます。
申告の必要がない場合であっても反証(保険)として最低限の収入メモや通帳履歴は保存しておく方が良いでしょう。
ご丁寧にありがとうございました
とても理解でき勉強になりました!
本投稿は、2022年10月06日 06時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。