デュアルSIMスマートフォンの端末代の仕訳
個人事業を営んでいます。
この度、事業用と個人用で兼用するスマートフォン端末の購入を検討しております。
事業用と個人用で別々のSIMカードを挿して使用可能な機種を想定しています。
通話料と通信料は、各々のSIMで個別に請求されます。
この場合、端末の機能としては等しく按分されていると考えて、家事按分は50%として差し障りないでしょうか。
税理士の回答
「デュアルSIM」とは、1台のスマホにSIMカードを2枚挿入して利用できる機能のことを指します。 通常はスマホ1台につき1枚のSIMカードを差し込んで利用しますが、デュアルSIMは2枚差し込めるため、2つの電話番号や異なるアカウントなど1台で2台分の使い分けができます。つまり事業用と個人用の明確な区分が可能となります。
ですから「通話料と通信料は、各々のSIMで個別に請求されます」ので、事業用部分が経費の対象となります。スマホ本体代(取得費用もしくは償却費)については期末にそれぞれ事業用と個人用の通話料と通信料の合計金額で按分いただくのが合理的な計算と考えます。
小川先生
早速回答くださり、ありがとうございます。
スマホ本体は消耗品の範囲の価格帯のもので、購入費用は本体入手時に一括払いを想定しています。
また、事業を始めたばかりで、現時点では事業用と個人用の按分の根拠となる利用実績がありません。
一旦、事業側でで購入時に一括払いで本体を購入し、購入した期の期末に通話料・通信料の実績に応じて按分するイメージでしょうか。この際、事業契約回線の料金は毎月の請求で明らかとなりますが、按分の根拠資料として、個人契約回線の料金を併記したExcelシートを用意しておくべきでしょうか。
例えば、60,000円のスマホ本体を一括払いで購入し、料金実績が個人:事業=45:55だった場合、仕訳は以下のようになると認識しています。
購入時:
(消耗品費・スマートフォン本体) 60,000円 (未払い金・クレジットカード) 60,000円
カード利用用支払い時:
(未払い金・クレジットカード) 60,000円 (普通預金) 60,000円
期末:
(事業主貸) 27,000円 (普通預金) 27,000円 (摘要に「スマートフォン本体(家事使用分)」と記載)
お考えの通り、「事業を始めたばかりで、現時点では事業用と個人用の按分の根拠となる利用実績がありません。…購入時に一括払いで本体を購入し、購入した期の期末に通話料・通信料の実績に応じて按分するイメージ」で決算時に振替処理を行うことで問題ありません。 同様に「根拠資料として、個人契約回線の料金を併記したExcelシートを用意しておく」ことが最善と考えます。
仕訳については設例の場合(普通預金等が不整合となりますので一部補正)
(事業主貸) 27,000円(消耗品費・スマートフォン本体) 27,000円
(摘要に「スマートフォン本体(家事使用分)」
となり、家事使用分(個人)の事業主勘定と消耗品の経費(事業)との整合を行います。
ですから整理すると下記となります。よろしくお願いいたします。
(消耗品費) 33,000円(普通預金) 33,000円 (「スマートフォン本体(事業使用分)」
(事業主貸) 27,000円 (普通預金) 27,000円 (「スマートフォン本体(家事使用分)」
本投稿は、2023年01月24日 15時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。