【同人活動】観光を含む旅費の経費計上と按分について
会社勤めで趣味として同人活動を行っている者です。(赤字、所得はゼロになるよう活動しています)
地方在住のため、イベント(同人即売会)に参加するには飛行機での移動と前泊が必要になります。
前泊し、翌日イベントに参加、翌々日に観光をした場合、
前泊分の宿泊費と往復の交通費は100%経費計上できますか?按分の必要がありますか?
スケジュールは下記の通りです。
2泊3日
【1日目】午前中の便で出発。イベントのための備品等の買い出し後、ホテルAでイベント準備を行う。翌日に早朝からイベントに参加するため前泊する
【2日目】イベント当日。ホテルBに宿泊
【3日目】友人と一日観光。午後の便で帰宅
この場合、ホテルBの宿泊費は経費にできないと考えておりましたが、こちらも経費計上できますでしょうか?
初心者のため初歩的な質問で申し訳ありませんが、ご教授いただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
税理士の回答

こんにちは。
ホテルBに宿泊する理由が、3日目の観光のためであれば必要経費に計上することは適切ではありません。
必要経費は、その収入を得るために直接必要であったものが計上されるものですので、宿泊しなくても何ら問題がないのであれば、単なるプライベートの宿泊費として取り扱われる可能性があります。
遠方のイベント会場で、イベント後に直帰するには無理がある場合には宿泊日を必要経費にしても問題はありませんし、3日目のプライベート時間に観光を楽しむことも問題はないでしょう。

増井誠剛
ご質問ありがとうございます。ご提示のスケジュールにおいて、【1日目】の前泊は、翌日の同人即売会参加に向けた合理的準備と見なされるため、宿泊費・交通費ともに経費として認められる可能性が高いです。ただし、【3日目】の観光は事業性がなく、【2日目】のホテルB宿泊が観光のための前泊と解される余地がある場合、全額経費とするには注意が必要です。現実的には、【1・2日目】は経費、【3日目】は私的活動とし、交通費も按分処理を行うのが無難です。帳簿には日々の活動内容を簡潔に記録しておくことをお勧めします。
ご回答いただきありがとうございます。
お忙しいところ恐れ入りますが、追加で確認させていただきたく存じます。
【1・2日目】を業務、【3日目】を私的活動とした場合、
・往路の交通費と前泊ホテルAの宿泊費は100%経費計上
・復路の交通費(観光目的の現地移動費を除く)は按分して経費計上
という処理で問題ないでしょうか。
また、復路の飛行機代を按分する際の比率や基準について、適切な考え方があればご教示いただけますと幸いです。
※イベントのついでに観光のため、飛行機の発着地は変わりありません。
帳簿への活動内容の記録についてご提案いただき、ありがとうございます。今後の処理に活かしてまいります。
また、直帰が難しい場合の後泊は経費計上できるとのご説明、大変参考になりました。ご回答いただきありがとうございます。

増井誠剛
ご認識で問題ございません。1・2日目が業務、3日目が私的活動であれば、往路の交通費および前泊ホテルAは全額経費計上可能です。復路の交通費については、私的目的が含まれるため、按分処理が適切です。按分比率は、業務日数(2日)対全日数(3日)の2:3を基準とする方法が一般的です。ただし、私的行為の影響が復路全体に及ぶ場合には、より保守的な処理も選択肢となります。帳簿上には業務内容の簡潔な記録を残すことが、税務上の説明責任を果たすうえで有効です。
ご返答いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで疑問点が解消し、理解が深まりました。
今後の経費計上および按分処理において、参考にさせていただきます。
ご多忙のところ丁寧にご対応いただき、改めて感謝申し上げます。
本投稿は、2025年05月21日 00時57分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。