取り引き先からのご誤入金につきまして
廃業にむけて準備中です。
事業譲渡先より各取り引き顧客には連絡も行われておりますが連絡の行き違いで、譲渡元である弊社の口座に入金をされる事がしばし発生しております。
顧客への返金を行うにあたり会計上での仕訳を教えてください。
仮受金と拾い読みしましたが、内容が不明金ではないので他の仕訳方法があるのかお尋ねいたしました。
宜しくお願いします
税理士の回答

三浦昂陽
仮受金でも特段問題ないかと思ますが、おっしゃる通り内容が明確なので預り金が適切かと考えます。
・誤入金時
預金 〇〇円 / 預り金 〇〇円
・返金時
預り金 〇〇円 / 預金 〇〇円

上田誠
このようなケースでは、入金の性質(本来は譲渡先に帰属する売上)を明確にしたうえで、
「一時的に受け取った他社分の預り金」として処理するのが適切です。
【仕訳の考え方】
・入金は「自社の売上」ではなく、「譲渡先が受け取るべき代金」。
・したがって、自社の会計では「預り金」または「他社預り金」として処理します。
【1】入金時の仕訳(譲渡先分の代金を誤って受け取ったとき)
借方:普通預金 ×××円
貸方:預り金(または他社預り金) ×××円
※「仮受金」は入金内容が不明なときに使う科目なので、今回のように内容が明確な場合は「預り金」で処理するのが適正です。
【2】顧客への返金時の仕訳(入金をそのまま顧客に返す場合)
借方:預り金 ×××円
貸方:普通預金 ×××円
これで預り金残高が相殺され、貸借がゼロになります。
【3】もし譲渡先に振り替える場合(顧客へではなく譲渡先へ送金するケース)
借方:預り金 ×××円
貸方:普通預金 ×××円(振込先:事業譲渡先)
本投稿は、2025年10月06日 17時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。