開業費について
個人事業主の開業費の計上についてですが、プライベートのペイペイ等で支払っている場合でも、
借方 開業費 貸方 元入金
で大丈夫でしょうか?
ペイペイ分だけでも貸方は事業主借、となったりしますか?
ご教授くださいませ。
税理士の回答
増井誠剛
開業準備のために支出した費用は、事業の開始前であれば名義に関わらず「開業費」として計上できます。その際、支払手段がペイペイなど私的な決済手段であったとしても、事業主が自ら立替えた形になるため、会計処理としては「事業主借」を用いるのが原則です。
したがって、仕訳は
借方:開業費/貸方:事業主借
が最も整合的です。
一方、貸方を「元入金」とするのは、開業時の資本金的な性格を整理する意味では誤りではありませんが、元入金は通常「事業開始時点で投入した資金」を示す勘定であり、個別の支出処理にはあまり適しません。
ペイペイ分のみならず、事業開始前に個人資金で立て替えた費用はすべて「事業主借」で統一する方が帳簿も読みやすく、税務実務の慣行にも沿っています。
本投稿は、2025年11月18日 12時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







