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法人化した場合の家賃の経費計上について

9月まで個人でアフィリエイト事業をしており、10月に法人化をします。
アフィリエイト事業は自宅(賃貸)で行っており、事業所得計算上の経費に家賃の一部(事業スペースで按分)を計上していました。
10月以降も自宅で事業を行いますが、自宅の賃貸契約を法人名義にできない場合、家賃に関する経費計上額をご相談させてください。

①個人→法人へ転貸する場合
この場合、自宅の貸主(大家)に了承を得る必要があると思いますが、仮に了承を得られた場合、貸し出す際の金額は賃料と同額で問題ないでしょうか。(安すぎて寄付金扱いになる、ということは通常無いでしょうか。)
また、仮に貸主の了承を得られずに勝手に転貸を行った場合、私個人と法人との間で賃貸契約を締結していたとしても、税務上は転貸がなかったものとみなされ、個人における不動産所得(および経費)と法人における経費(賃料)計上は否認されてしまうのでしょうか。

②個人で使用し、事業スペースで按分した経費を法人に請求する場合
この場合は、9月までと同様の方法で家賃を按分し、法人に請求すれば問題ないでしょうか。(何か留意点あれば、ご教示いただけると幸いです。)

税理士の回答

①個人→法人へ転貸する場合


転貸借契約書を作成します。

この場合、自宅の貸主(大家)に了承を得る必要があると思いますが、仮に了承を得られた場合、貸し出す際の金額は賃料と同額で問題ないでしょうか。


使用範囲が同じなら、個人の時と同じ金額になるでしょう。

(安すぎて寄付金扱いになる、ということは通常無いでしょうか。)

安い分は、ならないでしょう。高い分のほうが問題になります。

また、仮に貸主の了承を得られずに勝手に転貸を行った場合、私個人と法人との間で賃貸契約を締結していたとしても、税務上は転貸がなかったものとみなされ、個人における不動産所得(および経費)と法人における経費(賃料)計上は否認されてしまうのでしょうか。


いいえ、大家の了解とは、別の話です。


②個人で使用し、事業スペースで按分した経費を法人に請求する場合
この場合は、9月までと同様の方法で家賃を按分し、法人に請求すれば問題ないでしょうか。


按分という考えは、出てきません。
転貸借契約書が必ず必要です。
法人と個人は全く別人格です。


(何か留意点あれば、ご教示いただけると幸いです。)

必ず契約書を作成してください。
それのみです。

ご返信、ありがとうございます。
大変参考になります。

追加のご質問となり恐縮ですが、
①の場合に全額(個人の時に事業で使っていた分を含む、家賃全額)を法人に貸し付ける、というのはどのような問題がありますでしょうか。

例)家賃20万円(事業分は按分後5万円)の場合
個人:不動産所得収入20万円-経費20万円=所得ゼロ
法人:経費20万円
取引としては問題なさそうですが、租税回避とみなされ、否認されてしまうのでしょうか。

全額にすると、
個人の使用部分が、給与認定されると思います。
或いは、個人使用部分が、否認されるか?
どうなるでしょうか?
法人は経済活動をしています。
利益を求めるのが法人です。
その観点からお考え下さい。
自分で判断ください。
以上で終わります。

大変分かりやすい解説、ありがとうございました。
なるほど、法人の経済活動に不要と考えられる点から、給与認定or否認されるという事ですね。
勉強になりました。
以上質問を終わらせていただきます。

本投稿は、2020年10月02日 17時27分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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