前年度の外貨建て取引 レート適用日
外貨建て取引のレート適用日について質問がございます。
弊社では外貨建て取引のレート適用日について、検収をした日の前月末レートとしております。また、期末までに支払いができない場合の未払い金計上については期末日のレートを用いています。
ここで疑問なのですが、請求書の到着が遅くなり年度を跨いで支払いをする場合には、支払い時のレートはいつのレートを用いれば良いでしょうか?
以下例となります。100ドルの仕入れについて
取引発生時 2/10 1ドル=100円(1月末のレート)
費用1万/未払金1万
この仕訳は弊社では請求書が未着のため取引発生時には仕訳をきりません
年度末 3/31 1ドル=110円
費用1.1万/未払金1.1万で未払金計上
翌期首 年度末の期首戻し仕分けが入る
未払金1.1万/費用1.1万
請求書到着 5/1 1ドル=120円
この時に仕分けを計上しますが
この時のレートは1ドル=120円でしょうか?それとも当初の取引発生時の全月末レートの1ドル=100円でしょうか?それとも前期の費用は期末の未払金計上時に確定しているので期末レートの1ドル=110円でしょうか?
税理士の回答
取引発生時に、前月末レートを用いて処理されることを前提にすると、
・仕入高は10,000円
・未払金は11,000円(3月末時点)
・差分は3月末時点で為替差損1,000円(2月の仕入時から3月末までの為替変動による損失)
というのが最終的なあるべき処理結果だと思料いたします。
従いまして、現在処理されているものと異なってしまいますが、
・年度末に未払金11,000円を計上したときに仕入高10,000円+為替差損1,000円で処理する
・翌期首に戻入をされるのであれば、請求書到着時にも再度仕入高10,000円で計上し、未払金の計上額との差分は為替差損益
としていただくのが宜しいかと思います。
本投稿は、2021年02月20日 12時17分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。