個人事業と法人にまたがる経費について
個人事業主をやりながら、別事業で法人を作ろうと考えています
そこで質問なのですが
例えば同じ場所を事務所とする場合だと通信費などは個人と法人両方で使うわけですので
両方の経費になると思います
この場合、個人事業の場合の家事按分と同じような考え方で
全体の通信費のうち何割を個人の経費、何割を法人の経費
といった具合で計算するのでしょうか?
それとも契約者が個人ならそれはすべて個人の経費になるのでしょうか?
税理士の回答
法人と個人は別人格ですので、個人事業のように按分という考え方はありません。
原則はそれぞれが契約する必要があります。
役員個人契約のものを法人が使用するのであれば、役員から法人へ貸与し、法人から役員への賃料等の支払いが必要です。この場合、役員は受け取った賃料等が収入となり所得税等の課税対象になります。
同族会社については、法人から役員への賃料等の支払が損金不算入の役員給与と看做されないためにも、合理的な説明が出来るようにして法人と役員間の資金のやり取りを証明する証憑類等を保管しておく必要があります。
自身が主宰する法人と個人は経営を混同しがちですが、冒頭の通り法人と個人は別人格ですので、確りと切り分けないと法人資金の私的流用等、あらぬ疑いを掛けられかねません。
本投稿は、2021年04月23日 10時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。