個人事業主としての海外MBA費用の経費化について
現在コンサルティング会社に勤めながら、個人的にコンサルティング事業(個人的な事業は立ち上げたばかりでマーケティング活動中。別会社にフリーランス登録し所得を得ている)を行なっています。
2022年からコンサルティング事業拡大のために海外MBAを学ぶ予定ですが、2022年度分を白色申告する場合の処理についてご質問です。
①下記についてはどこまで費用として計上できますか。
・MBAの受験費用(テスト費用、留学カウンセリング費用、キャンパスビジット費用)
・MBAの大学院に支払う授業料
・MBA入学に必要な保険代、教材費
・留学のための渡航費用
・留学中の賃料
・留学中の生活費(一般的な飲食など)
・留学中に実施した接待交際費
②所得については、下記全ての所得をMBA留学費用にかかる経費と相殺できる認識であっていますか。
・正社員として勤務しているコンサルティング会社からの給与
・個人的に実施しているコンサルティング事業の所得
・パートタイムとして別会社から得た所得
・株の売却益
・仮想通貨を売却して得た収入
③2022年度分の申告は白色申告予定です。授業料の支払いを考えると、2022年度が大赤字になる予定ですが、卒業する2024年度以降に収入が増えた際に、その収入とMBA費用を相殺する方法はありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答
➀MBAは個人に帰属する資格なので、理由に関わらず経費にはできないでしょう。
MBAではありませんが、令和元年10月25日大阪地裁判決で柔道整復師の資格取得費の経費計上が否認された判例があります。(正確には税務署が上記資格取得費の経費を否認したことを不服として、更正決定取消を求めた訴訟について棄却されています。)
➁本業が給与所得者であれば副業は雑所得になり、雑所得がマイナスの場合の雑所得金額は0なので損益通算はできません。
株の売却益は分離課税の譲渡所得なので他の所得との損益通算はできません。
仮想通貨は雑所得なので雑所得内での損益通算はできますが、通産後の雑所得がマイナスの場合の雑所得金額は0です。
③上記➀➁の回答の通りなので、赤字にすることはできません。
ご返信ありがとうございました!!
本投稿は、2022年05月15日 11時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。