中古資産の償却について
中古の油圧ショベル(法定耐用年数6年)を5年2ヶ月(62月)落ちで購入します。
簡便法を利用し、
72月―62月=10月
62月×20%=12.4月
10月+12.4月=22,4月
1年と10.4月なので耐用年数は1年。
なので、一括償却しようかと思います。
新車時価格3000万円、購入価格2050万円です。
当社の顧問税理士の先生は中古の固定資産は経過年数10年以上、購入価格によっては一括償却できなと言っていますが、やはり一括償却出来ないのでしょうか?
税理士の回答

中島吉央
中古資産の耐用年数は、簡便法により算定した年数によることもできるのですが、計算により算出した年数に1年未満の端数があるときは、その端数を切り捨て、その年数が2年に満たない場合には2年とします。よって、中古資産の耐用年数は、最短でも2年となります。
ただし、現行の定率法の場合、耐用年数2年の場合は償却率100%であるため、期首である初月に購入使用(償却月数が12か月の場合)していれば、備忘価額1円だけを残して償却できるということになります。
ありがとうございました。
あと、買取った中古資産に資本的支出が無い場合、取得価額に関係なく耐用年数に応じて原価償却すれば良いという認識でよろしいでしょうか。

中島吉央
下記にリンクを貼っておきますが、仮に、中古資産に資本的支出を行った場合でも、資本的支出を行わないことに比べて、耐用年数が長くなるようなことがあるだけで、基本、減価償却資産は、耐用年数に応じた償却率(減価償却資産の耐用年数等に関する省令別表第十)に基づいて償却限度額を計算し減価償却をします。
外部リンク先
国税庁HP「取得した中古資産を業務に使用するために資本的支出を行った場合」
http://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5404_qa.htm
e-gov「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=340M50000040015
重ね重ねありがとうございました。
本投稿は、2019年07月26日 13時30分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。