金型代金の取扱いについて
金型代金の取扱いについてご教示ください。
弊社は外部製造会社で商品を作ってもらい、
完成品を仕入れて販売しています。
A商品を製造するために、1,000,000円超の金型を弊社負担で作り、製造を依頼しています。
この金型の費用についてですが、社内で意見が割れています。
1、経費でおとすのみ(減価償却費だと思われます)
2、金型費用を原価にいれるのみ
・どちらが、正しいのでしょうか?
・また1と2の両方をするのは間違いでしょうか?
2点、よろしくお願い致します。
税理士の回答

土師弘之
金型は「工具」という固定資産となりますので、減価償却費が経費(製造原価中の経費)となります。
ただし、A商品の製造が1回限り(1回の受注)のみであり、製造が終わった後は廃棄するしかない場合には、耐用年数が1年未満として全額を減価償却費(経費)とすることができます。
したがって、減価償却費を製造原価中の経費として計上することになります。
ちなみに、
「1.経費」とは「販売費及び一般管理費」のことでしょうか
「2.金型費用」は全額ということでしょうか
そうであれば、いずれも誤りと考えられます。
ご回答ありがとうございます。
知識がなく、つたない説明になり申し訳ございません。
A商品は今後、継続的に販売する商品です。
新しく金型が必要なので購入しました。
この金型はA商品にしか使いません。
同僚が原価を計算する際に、上司から『金型は経費でおとすだけでいい』といわれ、『原価に含まない』と言われたようです。それを相談されました。
私のなかでは、
購入したとき
工具 1,000,000 / 普通預金 1,000,000
期末整理事項のとき費用計上(耐用年数10年として)
減価償却費 100,000 / 減価償却費累計額 100,000
それに加えて、原価計算するさいに、
金型費用を経費として加算すると考えていました。
※全額ではないです。
※私どもの会社は商品を外部の製造会社に依頼をして作っていただき、製品として購入します。
仕入価格に、金型代金などの費用を加えるつもりでした。
考えているうちに、二重に経費として計上してるのでは?と思いまして、相談させていただきました。

土師弘之
製造原価の経費でも一般管理費の経費でも同じ経費ですが、A製品が棚卸(期末在庫)となった時、減価償却費のうちの在庫相当分は棚卸資産となります。したがって、製造原価中の経費として計上するのが適正です。
当該減価償却費を原価計算上の経費として計上し、さらに、一般管理費上の経費として計上すると明らかに二重計上となります。
ご回答ありがとうございます。
棚卸資産のところまで考えがいきついていませんでしたが、ようやく理解できました。
本投稿は、2022年08月07日 11時55分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。