前渡金と前払費用は何が違うのでしょうか
貸借対照表に前渡金と前払費用の記載があります。
それぞれ何が違うのでしょうか。
税理士の回答

前渡金は、商品の仕入などを行うときに、手付金などを支払った際に使用される勘定科目です。
たとえば、
・手付金支払い時
(借方)前渡金 ××× (貸方)現金 ×××
・商品到着時
(借方)仕入 ××× (貸方)前渡金 ×××
(貸方)買掛金 ×××
などと使用します。
一方、前払費用は、時の経過に伴って発生する費用について、まだ役務の提供をうけていない対価をいいます。
たとえば、時の経過に伴って発生する費用である家賃を支払いますが、それは、発生の前までに支払うことが一般的なので、
・支払時
(借方)前払費用 ××× (貸方)普通預金 ×××
・時間の経過に応じて費用が発生した時
(借方)地代家賃 ××× (貸方)前払費用 ×××
などと処理します。
前払費用の金額は、時間の経過にしたがって計算されるので、経過勘定といい、その意味で、前渡金とは性格がおおきく異なります。
本投稿は、2023年11月03日 21時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。