一括償却資産の3年均等償却について。
一括償却資産は3年均等償却と言われていますが、規定を見ると、「損金算入限度額が3分の1(事業年度が1年の法人の場合)」となっています。
これは、例えば15万円の資産を一括償却資産とする場合、1年で償却できる金額は5万円となりますが、初年度に3万円償却してもかまわないのでしょうか?
その場合、償却は3年で終わらなくなりますが、問題ないのでしょうか?
(例)
取得価額 15万円
初年度 3万円償却
2年度 5万円償却
3年度 4万円償却
4年度 2万円償却
5年度 1万円償却
税理士の回答
税理士の及川と申します。
よろしくお願いいたします。
おっしゃる通り法人税における一括償却資産については、償却限度額が「一括償却対象額を三十六で除し、これにその日から当該事業年度終了の日までの期間の月数を乗じて計算した金額」なので、いくら償却するかは法人の自由です。
毎事業年度の償却が償却限度額以下のため3年で償却が終わらなくても、法人税法上は問題ありません。
個人所得税の場合は強制償却となりますので、こういったことはできません。
以上です。
ご返答ありがとうございます。
一括償却資産で検索すると、「3年均等償却」と目にすることが多かったので気になっていました。
すっきりしました。
本投稿は、2017年10月04日 10時04分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。