青色申告で使用する帳簿の、基本的な書き方について
今年開業した個人事業主です。
来年から青色申告(65万)をする予定ですが、今年の帳簿から練習を兼ねて主要簿・補助簿ともにつけています。
分からない事がいくつかあるのでお教えください。
◆仕訳帳において現金の科目を使用していません。売上は全て銀行口座でのやりとりです。
また、交通費はsuicaを使用しており、suicaのチャージには事業主借を使用しています。
同じく消耗品費に対しても事業主借を使用しています。
この場合、預金出納帳だけで良いのでしょうか?
現金出納帳を作成しないというのは大丈夫でしょうか。
◆売上帳は、売掛帳のように月ごとや期末に繰越をしなくて良いのでしょうか。その場合、月が変わればまた0から計算して月末締め、年(期)が変わっても売上は繰り越さずに0から計算し始めれば良いのでしょうか?
◆主要簿の仕丁・元丁について、
エクセルで入力しているのですが、印刷したときに紙が変われば仕丁・元丁の番号が変わっていく(いわゆるページ番号)と捉えて良いのでしょうか?
その場合、総勘定元帳の、例えば「売上」を1として、「普通預金」を2にしていたら、売上のページが変わった場合は2にはできません。
なので、売上の1ページ目をA-1、普通預金の2ページ目をB-2というような表記で良いのでしょうか?
それとも、印刷して紙が切り替わろうとも、総勘定元帳の「売上」はずっと1、「普通預金」はずっと2なのでしょうか?その場合、仕訳帳は印刷して紙が切り替わったら番号を変えていく形で良いのでしょうか。
また、年(期)が変わったら、また1から数字を使って良いのか、年が変わっても番号は通し番号なのか、どちらでしょうか?
◆帳簿の線の引き方に色々決まりがあるようですが、サイトによってバラバラで迷っています。
とくに帳簿ソフトやエクセルで出力したものは、金額の横の線や月末の下線も二重線になっていなかったりしますが、それでも構わないのでしょうか?
基本的な質問ばかりで申し訳ありません。簿記3級の本を見れば大まかなことは分かりましたが、こういった細かい疑問が解消せずに困っています。
ご回答頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

①現金取引を全く行わないということであれば、現金出納帳は作成できませんので、作成しなくてよいと思います。預金出納帳は作成しましょう。
②売上帳は月ごとや期末に繰越をしなくても差し支えありません。売上帳をもとに月別の売上を仕訳帳に合計仕訳をしていくのが通常であり、年間売上累計は、総勘定元帳で把握出来るからです。
また売上は損益科目なので、期末に繰越を行うことはあり得ません。
③総勘定元帳の「売上」を1、「普通預金」を2、としている場合、頁がかわれば、仕訳帳の元丁欄には「売上」なら1-2、1-3と、「普通預金」なら2-2、2-3など枝番を振っていくのがよいと思います。総勘定元丁の番号はそのままにして、なおかつ仕訳帳と元帳の転記の関係を容易に探し出せるようにするためです。
仕訳帳は紙が切り替わった時点で番号を変えていくことでかまいません。
年(または期)がかわったらまた1から使うのが良いと思います。その年(または期)で仕訳帳、総勘定元帳は締め切りが行われるからです。
④月末や期末の締め切り線は二重線で引くのが正しい処理となります。
ご返答ありがとうございました。
的確なお答えで分かりやすく、助かります。
もし可能でしたら帳簿の線の引き方の件でもう一つお伺いさせてください。
月末や期末の締め切り線は二重とのことですが、
「金額の両サイドの仕切りは二重」「月末の二重線は月日と金額だけで摘要の欄には引かない」などの情報もあるのですが、簿記試験ではないのでそこまで気にしなくても良いのでしょうか?

月末や期末の締め切り線は二重ということは叩き込まれましたが、他は習いませんでした。
ただ、私が勉強した時は、「金額の両サイドの仕切りは二重」であり、「月末の二重線は月日と金額だけで摘要の欄には引かな」かったです。
簿記というのは、長い歴史との慣習の産物であり、お気になさっておられる細かい部分に関しても、深い理由があったりします。
上記の点に関して、従わなかったからと言って、税務署からあれこれ言われることはないと思いますが、そこにお気づきということであれば、感性の鋭い証拠ですので、上記のルールに関しても従っておいてはいかがでしょうか?
ご回答ありがとうございます。
細部でルールから外れても税務署に指摘される訳ではないのですね。
色んなサイト、とくにエクセルやソフトで出力した帳簿の見本などは様々なスタイルがあって混乱しておりました。
王道のスタイルを参考にして作成してみます。
この度は丁寧なご回答ありがとうございました。
本投稿は、2019年10月10日 11時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。