原価(売上高総利益率)と限界利益(限界利益率)は、どの程度違いますか?
正確に経営状態を分析する場合は、通常の損益計算書ではなく変動損益計算書に固変分解して、変動費と固定費に分けた方がいい。などと聞きますが、
・固変分解するのが面倒
・正確な数字でなくてもいい
Q1:以上の場合には、
「変動費を原価」
「固定費を販管費」
として代用しても大きく数字が変わることはないでしょうか?
代用した場合、どの程度数字が変わることが多いのでしょうか?
Q2:また代用した場合、
損益分岐点のざっくりとした計算法として、
「損益分岐点 = 販管費 ÷ {1 -(原価 ÷ 売上高)}」
と言う式でもある程度の精度でよければ、損益分岐点式の代用として使えますでしょうか?
以上、固変分解せず原価・販管費で代用する場合の正確性について教えて下さい。よろしくお願いいたします。
税理士の回答
ご質問者様の展開されている事業内容によって、大きく変わってくるものと思います。
固定費か変動費か?という区分は、
「売上高の増減と相関関係のある費用かどうか?」
という意味ですので、
・原価の中に固定的な人件費がある場合
→それを固定費として扱うことが分析の正確性を担保するために必要かと思います。
・販管費の中に、販売時に支払う一定の料率の手数料がある場合
→それを変動費として扱うことが分析の正確性を担保するために必要かと思います。
ただ、「どこまで正確にやるか?」は、利用目的に応じて決定するべきものと思いますので、ある程度おおざっぱにやってしまうケースも多いと存じます。
山本先生
ご回答ありがとうございます。
おおざっぱでも大丈夫とのことで安心しました。
最後に1点だけご確認させていただきたいのですが、
Q2の「損益分岐点 = 販管費 ÷ {1 -(原価 ÷ 売上高)}」
↑この計算式でもおおざっぱであれば、いくら売上を上げればいいのか?の参考程度にはなりますでしょうか?
何卒よろしくお願いいたします。
はい、ご理解の通りです。
念のための確認ですが、
・原価の大部分が変動費
・販管費の大部分が固定費
ということで、固定費(≒販管費)を回収できる粗利はいくらか?を算出するのであれば参考になる算式であると思料いたします。
山本先生
ご回答ありがとうございました!
大変参考になりました^^
本投稿は、2021年01月18日 12時22分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。