ネットオークション取引の棚卸金額の算定について(個人)
個人で、ネットオークションを使ったトレーディングカードの仕入・販売をしています。
年末に棚卸をする際の在庫評価について2点お尋ねいたします。
★1点目
・オークションで「カードごちゃ混ぜ100枚5000円」という商品を仕入れる。
・そのうち90枚は年末に在庫として残っている。
・その90枚の在庫の中には1枚1000円程度で売れそうなカードAが10枚ほどある。
というような場合、在庫の評価はどうなるのでしょうか?
価値のあるカードAが混ざっている場合でも、あくまで仕入れ値を基準に考えて単純に5000円÷100枚=1枚50円で、在庫の評価は50円×90枚=4500円として問題ないのでしょうか?
★2点目
上記1点目での評価が問題ないとした上で…
・1000円程度で売れるカードAを500円で仕入れる。
・その後上記1点目の仕入があり、その中にカードAが10枚含まれていた。
・その後カードAの仕入も販売もなく、カードAの年末在庫は全部で11枚となる。
というような場合、最終仕入原価法で考えると、カードAの在庫の評価を1枚50円(上記1点目より)×11枚の550円として問題ないのでしょうか?
以上2点、ご意見をいただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

石野裕之
★1
個人事業主の方の期末在庫の評価は、おっしゃるとおり最終仕入原価法ですので、その解釈で問題ないと考えます。
プレミアカードを売り上げられた際に、購入価額との差額が利益となり、最終的に所得税を算出する流れになりますので、問題ありません。
★2
こちらも、問題ないと考えます。
また、元国税調査官視点で申し上げますと、期末在庫の評価が上がることで、売上原価が少なくなるので、結果として利益は大きくなります。
税務署は利益を少なくする処理に着目します。
利益が大きくなって、税金を多くお支払いする分には、税務調査の観点からはリスクがありません。(翌年もっと利益がでる見込みで、今期に利益を寄せるなど恣意的な処理がない限りは)
なるほど、棚卸評価の時点では安く評価されていても、結局売れた際に大きく利益が出てそこに課税されるので問題ないということですね。
たいへん参考になりました。
ご回答ありがとうございます。
本投稿は、2020年08月31日 13時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。