税滞納で調査された場合、住宅ローンの審査への影響や会社へ知られてしまう事はありますか?
銀行から、夫名義の住宅の固定資産税延滞金滞納のため、預金の一部差押えの連絡が行政から来てると、夫宛に連絡がありました。
銀行からの連絡ということは何か身辺調査が行われたからのようですが、夫の勤務先に滞納があったという事実は伝わってしまうものなのか、また、延滞した事実が銀行の履歴に残ったりして、将来住宅ローン等を組めなくなったりするものなのでしょうか?
住宅というのは、夫の実家のことで、相続税対策のため夫がかなり若い時に義父から夫に名義変更しています。
ただ、夫は名義変更の後すぐ地元を離れていて、義実家には義両親がそのまま今も住んでいます。
行政もそれをわかっていて、納付書等は全て義父宛に直接送られており、私達が代わりに払うようなこともしていませんでした。
義父は数年前から理由はわかりませんが、時折固定資産税を滞納し、延滞金がかかるまで放置した後、元金だけ支払うという事を繰り返すようになりました。
当初の延滞金に延滞金がつき、総額は大したことありませんが、徐々に金額が膨れ上がっています。
当然払っていないものについては督促が来ますが、義父曰く「延滞金に延滞金がかかるのが理解できない」と、役所と何度か揉め、結局固定資産税のみ払い、延滞金はそのまま支払わずにいたようです。
そして先述したように、最近夫宛に銀行から電話があり、取り急ぎ夫が行政に連絡して納期限を決め、義父の代わりに溜まっていた数万円の延滞金を納付書で支払ったので差押えは免れました。
ですが、調査のせいで夫の銀行からの信用や経歴に傷がついたのではないかと思い、不安です。
結局は夫が招いた事態ですが、夫の信用が堕ち、そのせいで私達家族の将来に影響がでるのか知りたいです。
ご回答いただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答
税理士というより元銀行員という立場からご回答させていただきます。
住宅ローンの審査には影響はないと思います。
金融機関やクレジットカード会社が加盟する信用情報機関(延滞や破産等の事故情報を登録する機関)は、日本に3つあります。
主に銀行や銀行系クレジットカード会社が加盟する全国銀行個人信用情報センター、主にクレジットカード会社や信販会社が加盟するCIC、主に信販会社と消費者金融会社が加盟する日本情報信用機構の3機関ですが、これらの機関には税務署や市町村などの行政機関は加盟していませんので、ご記載の内容をこれらの機関に登録することができないためです。
通常、銀行が住宅ローン審査をするときに事故情報を取るのが全国銀行個人信用情報センターです。
但し、脱税等刑事罰に問われるような事件は銀行が個別に登録している場合もあります。
また、預金の差し押さえがあった銀行は固定資産税の延滞金の滞納の事実があったことを知っていますので住宅ローン審査時に何か言われるかもしれませんが、既に納付済であり、ご記載の事実を説明すれば問題にはならないと思います。
なお、預金の差し押さえがあった銀行がこれらを信用情報機関に登録することもありませんので、ご安心ください。
追加になりますが、銀行には守秘義務がありますので、預金の差し押さえがあった銀行から勤務先に通知されることもありません。
迅速な対応ありがとうございました。
安心しました。
今後はこのようなことが起きないようにしたいと思います。
本投稿は、2018年08月22日 20時24分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。