「給与扱い」とは?
現在、正社員として一般企業に勤めているデザイナーです。
副業でやっている個人仕事の収入が毎月定期的にあるので、そちらの会社の社長より、「給与扱いでも良いよ!」と言われました。今も特に請求書を発行する訳でもなく、毎月定額を振り込んでもらっています。
給与扱いにしてもらうのと個人仕事と、どのような違いがあるのでしょうか??
また、給与扱いにしてもらった場合のメリットやデメリットは何なのでしょうか?
正社員で働いている会社には副業していることは言っていないので、できればバレたくないのですが…。
よろしくお願いします。
税理士の回答
「給与」とは雇用契約に基づいて使用者(会社等)の指揮命令に従い、使用者から空間的・時間的拘束を受けて仕事をし、その対価を受ける場合の収入をいいます。
それに対して、副業のデザイナーの仕事等は一般的に「事業」に該当すると思われます。
この「事業」になるものの特徴としては、自己責任で行われていること、空間的・時間的拘束を受けないこと、業務上の費用は自己が負担することなどがあげられます。
相談者様の場合、どちらに該当するかはその実態で判断することになりますが、仮に給与に該当する場合には次のようなメリット・デメリットが考えられます。
〇メリット
・収入金額に応じた「給与所得控除額」があるため、必要経費の集計等が不要となる。
・確定申告が複数の給与の合算で済むため、比較的簡単にできる。
〇デメリット
・デザイナー業務に関する諸経費が発生しても経費とすることができず、すべて給与所得として確定申告しなければならない。
・事業所得の場合には青色申告が選択できて特別控除等の特典が適用できるが、給与所得の場合には青色申告が選択できない。
なお、副業を勤務先に知られたくない場合には、副業に関しては給与所得ではなく、事業所得または雑所得として申告された方が良いと考えます。
副業も給与所得の場合には、住民税の納付方法によって勤務先に知られる可能性がありますのでご留意ください。
以上、ご参考になれば幸いです。
丁寧にわかりやすくご回答いただきありがとうございます!
本投稿は、2017年08月22日 13時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。