正社員として務める会社から個人事業主として業務委託を受けることについて
正社員として務める会社から別の業務に関して業務委託を受けることは認められるのでしょうか。
この場合は業務内容は全く違うものとするつもりです。
例:正社員…営業
業務委託…SNS運用、コンサルティング
なお勤務は週2日正社員、週3個人事業主というような形を想定しております。
ご教授お願いいたします。
税理士の回答

石割由紀人
正社員として勤務する会社から、個人事業主として別の業務委託を受けることが認められるかどうかについてですね。
この点については、法律で一律に禁止されているわけではありません。しかし、いくつかの注意点があります。
1. 会社の就業規則の確認
まず、会社の就業規則を確認してください。副業や兼業に関する規定がある場合、それに従う必要があります。副業を禁止する規定がある場合でも、業務委託契約が副業に該当するかどうか、会社の解釈を確認する必要があります。
2. 競業避止義務
業務委託の内容が、会社の事業と競合する場合、競業避止義務に違反する可能性があります。競業避止義務とは、会社員が在職中に、会社の利益に反するような競業行為を行ってはならないという義務です。SNS運用やコンサルティングの内容が、会社の営業活動と競合しないか、十分に検討する必要があります。
3. 労務管理上の問題
週2日正社員、週3日個人事業主という働き方は、会社の労務管理上、問題が生じる可能性があります。例えば、労働時間の管理、有給休暇の取得、社会保険の加入などが複雑になる場合があります。会社と十分に協議し、労務管理上の問題をクリアにする必要があります。
4. 契約形態の明確化
正社員としての雇用契約と、個人事業主としての業務委託契約は、明確に区別する必要があります。業務委託契約書を作成し、業務内容、報酬、契約期間などを明確に定めることが重要です。
5. 税務上の注意点
個人事業主として得た収入は、確定申告をする必要があります。所得の種類は、業務内容に応じて、事業所得または雑所得となります。必要経費を計上することで、所得税を節税することができます。
6. 二重就労の禁止
正社員としての勤務時間中に、業務委託の業務を行うことは、二重就労に該当する可能性があります。会社の許可を得ずに二重就労を行った場合、懲戒処分の対象となる可能性があります。
7. 会社の許可
上記のリスクを考慮した上で、会社に業務委託を受けることについて相談し、許可を得ることが最も重要です。
ご回答ありがとうございます!
1.7については了承済み
3についても了承を得られていますが、6.二重就労等管理上は課題になる点はあると認識しております。
4については弁護士等を通じて対応する予定です。
以下、追加の質問となりますが
2について会社の事業と競合する可能性はないが、正社員として務める会社のSNS運用等を行うという業務委託の場合、業務委託ではなく雇用契約とみなされる可能性はございますでしょうか。
5についてそれぞれについて給与収入・事業収入をいただく予定ですが、事業収入の方が多くないと事業所得として認められないのでしょうか。
ご回答よろしくお願いします🙇
本投稿は、2025年02月17日 17時17分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。