法人成りの資産などの引き継ぎについて
4月に法人成りで法人にしました。
その際に資産となる、棚卸商品在庫300万+内装費などの減価償却分150万+法人にしてから口座ができるまでの期間で発生した仕入れ売上分50万などを法人仕訳で未払い金として処理したのですが、法人にしたとたんに負債が550万を抱えているような気がしてどうも腑に落ちません。未払金は個人に返済しなければいけないということは、銀行などで借入したことと同じような気がしています(利息はないですが。。)
会計とはそういうものなのでしょうか?
税理士の回答
法人成りおめでとうございます。
法人成りにおける資産の移転方法には大きく3通りのやり方があります。
①売買方式
②賃貸方式
③現物出資方式
このうち、ご相談者さまは①売買方式を採用されたものと思われます。
この方法によりますと、手続きが容易で初期コストが抑えられるほか、資本金の額が大きくなるのを防げます。(資本金額が一定額を超えると、均等割りという利益にかかわらず負担する税金が高くなります。)
このため、現在の主流は①売買方式となっているように思われます。
銀行で借入したのと同じようにお感じとのことですが、銀行からの借り入れとは違い返済スケジュールの制約はないに等しく、またほとんどの場合はご自身への返済になります。
また、どうしても法人が負債を抱えている状態を解消したいという場合には、負債を資本に振り替えるという特別な処理をする方法(デットエクイティスワップといいます)もあります。
これはいわば借金をチャラにして、その代わりに株式をもらうようなイメージでして、経営不振企業の事業再生の際などにしばしば使われる手法です。
とりとめのないご回答となりましたが、法人成りを経て、今後ますますのご発展をお祈りいたします。
本投稿は、2015年06月09日 21時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。