法人化のタイミングを教えて下さい
アパート経営の個人事業主です。自身で青色申告しています。
不動産所得約600万で3年後に減価償却費がほぼ0になるので、法人化を検討しています。法人化のタイミング、その際に税理士さんにお願いするタイミングを教えて下さい。
税理士の回答

長谷川文男
そもそも、不動産所得の法人化は時期の問題ではなく、難しいです。
というのは、個人所有の不動産を法人に移す必要がありますが、その際、譲渡所得の問題があるからです。
現在、減価償却は残存価額1円まで償却が認められていますが、法人に譲渡すると譲渡所得が発生します。まさか、時価1円ということはないでしょうから、簿価1円と時価の差額が譲渡所得として課税を受けます。
節税のための法人化なら、コレだけで法人化は無理です。
節税のための法人化なら、簿価と時価が同じ金額のときがベストで、それ以外はデメリットが大きいです。
個人が負う税負担は、簿価と時価の差額の約20%です。
節税のための法人化でないなら、相応の税負担で法人化すれば良いだけです。
沢山の不動産があるなら、不動産管理法人を作る手はありますが、説税の効果は期待できません。
教えて頂いた内容は初めて知りました。
大変参考になりました。ありがとうございました。
本投稿は、2022年01月06日 11時25分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。