法人と個人事業主間の業種の区別の問題
去年の12月に合同会社を設立した者です。
途中でSESビジネスを行ったため、
お金とビジネスの考え方について悩んでおります。お助けください。
個人事業主の開業届は今年4月に行っております。
<経緯(時系列)>
①合同会社を設立(事業内容:名刺販売、ECコンサル業、アプリ開発)
②業績不振のため、とりあえず売上を出すためにSESビジネスにて
月額60万×4カ月の売上をあげた。
③しかし私は、SESビジネスは個人事業主でやりたいと考えている。
<質問1>
本来、SESは定款記載の事業とは別業種です。
なので合同会社と個人事業主を両方運営することは可能と考えておりましたが、
一旦SESビジネスで法人売上を立ててしまったために、今後個人事業主の方でSESビジネスの利益が出ると
税務調査の際に指摘される事案になりますでしょうか?
<質問2>
もし(質問1)が問題になるのであれば、会社を一旦休眠会社にして個人成りしようかと考えております。
その際、何年か後に事業再開する場合、やはり②の売上は尾を引きますか?
それとも定款内容などを改定するなどして、うまくやり直しはきくのでしょうか?
<質問3>
もしやり直しがきいたとして、休眠会社の事業再開時に社保に加入することは可能なのでしょうか?
社保よりもSESビジネスの国保の方が断然大きい額になりますので
可能であれば社保に加入して法人側の売上で捻出したいということです。
少し長くなりましたが、
税理士先生方のご回答お待ちおります。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

丸山昌仁
回答します。
あくまでも法人は定款に記載された事業を行います。このため明確な線引きが必要です。法人の定款に記載されていない個人事業を誤って法人に計上したら、法人から削除し個人へ計上すべきです。
一旦、休業する際は、その旨を税務署に届け出ください。そして、定款を曖昧なら明確に区分するよう定款変更を行ってください。
また、事業再開時における社保加入は可能です。年金事務所で相談を行い申し込みしてください。
詳しくご説明頂きありがとうございます。
2点質問がありますので再度ご回答いただけませんでしょうか。
>法人から削除し個人へ計上すべきです。
⇒ 法人口座から個人口座に振り替えるということでしょうか?
その場合、どのような仕訳になりますか?
また、個人振替が可能であれば、休眠させずとも法人と個人事業を両立することも可能なのではないしょうか?
それぞれ事業が違うので双方で売上が立つように運営していく形です。
>一旦、休業する際は、その旨を税務署に届け出ください。そして、定款を曖昧なら明確に区分するよう定款変更を行ってください。
>また、事業再開時における社保加入は可能です。年金事務所で相談を行い申し込みしてください。
⇒承知しました。アドバイスありがとうございます!

丸山昌仁
法人から個人に振り替えるのは、法人から個人へ資金異動させるため、まずは法人売上に計上した仕訳の反対仕訳を行います。
簡単に記載しますが、
法人 売上/普通預金 売上が入金された際の反対仕訳
個人 普通預金/売上
定款が優先されますので、定款と個人事業が明確に分かれていたら個人、法人の両立に何ら問題ありません。
大変分かりやすく、不安が解消されました。
ご丁寧に本当にありがとうございました。
本投稿は、2022年04月09日 17時37分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。