扶養について
母親が生活保護を受けていましたが、今月末から同居するため生活保護の廃止手続きを取ります。
母の医療費が高額になりそうなため、母を世帯分離して高額療養制度を申請しようと考えています。
母の年金は少なく年間25万の住民税非課税世帯となります。
この場合母を国保に加入するとどうなるのでしょうか?
私は今まで夫の扶養に入っておりましたが、11月からのパートを始める予定で社会保険に加入して母を私の扶養に入れた方がいいのか悩んでおります。
私の夫が年収1000万円程ですので節税という事であれば夫の扶養に入れた方がいいのかもしれないのですが、母が頑なに拒否をしているので夫の扶養に入れる事は考えておりません。
母を国保にする場合と、私が社会保険に加入して母を扶養にいれる場合のメリット、デメリットを教えて下さい。
税理士の回答

石割由紀人
母の扶養の選択肢として、国民健康保険(国保)に加入する場合と、あなたの社会保険に加入する場合のメリットとデメリットを以下の通りまとめました。
国民健康保険(国保)に加入する場合
メリット
1. 世帯分離の利点
お母様が世帯分離し、個人として国保に加入すれば、自己負担が一定額を超えた場合、高額療養費制度が適用されます。所得が低い場合、自己負担額も相対的に低くなります。
2. 自治体の支援
地域によっては住民税非課税世帯に対する医療費の助成や減免制度があることがあります。これにより、医療費の負担がさらに軽減される可能性があります。
デメリット
1. 保険料負担
国保は加入者全員が保険料を支払わなければならないため、収入に応じた保険料が発生します。ただし、所得が低い場合は軽減されることもあります。
あなたの社会保険に加入する場合
メリット
1. 保険料の軽減
被扶養者として社会保険に加入する場合、健康保険の保険料を支払う必要がありません。医療を3割負担で受けられるのは共通です。
2. 包括的サポート
社会保険に加入することで、傷病手当金や出産手当金のような保険給付を受けることが可能になります。
デメリット
1. 加入条件
社会保険の被扶養者となるためには、同居していることが求められます(条件により異なる場合あり)。また、お母様の収入が年間130万円未満である必要があります。
2. 医療費の負担構造
高額療養費制度は社会保険でも利用可能ですが、医療費の支払先や申請の手続きなど、運用上の違いがあります。
結論
お母様が国保に入る場合、医療費の負担を減らす手段としては一つの選択肢になりますが、保険料の負担が発生します。一方で、あなたの社会保険に入るメリットとしては、保険料が免除されることと、広範な保険給付が受けられる可能性があります。
具体的な選択は家族の経済状況や医療ニーズ、地域のサポート状況などを考慮し、最適な方法を選ぶと良いでしょう。また、地域の役所や保険の窓口で具体的な試算や助言を求めることが推奨されます。
ご回答頂き有難うございます。
お恥ずかしながら今まで税やお金の事を勉強してこなかったので、助言頂き誠に感謝申し上げます。
私の扶養に入ると包括的サポートを受けられるようになるのですね。
母の持ってる疾患や年齢的にもこれからサービス等必要になってくる事が想像できるので、私の扶養にする事がいいのかと思いました。
助言いただいたメリット、デメリットを考慮しながら地域の役所や保険の窓口で具体的な相談をさせていただこうと思います。
本投稿は、2024年10月15日 21時26分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。