生活保護と税法上の扶養の関係、そして相応の援助とは?
サラリーマンです。
私には、税法上の扶養に入れている、別居の両親(70代後半)がいます。
私が両親の生活を支えるのが困難となったので、両親が生活保護を申請し受給することになりました。
それに伴い、下記5点をお伺いしたく、投稿いたしました。
よろしくお願いいたします。
⑴
これまでは仕送りを行なっていましたが、今後仕送りができない場合、今年度から税法上の扶養を外さないといけないのでしょうか?
少なくともここまでは仕送りをしてきたので、私の今年(令和3年)の扶養控除として申告したい気持ちなのですが、来年度ではなく今年度から申告できなくなるのでしょうか?
⑵
また、今年1月には父親の介護保険料の滞納分(20万程度)も支払いました。それは私の今年の社会保険料控除に申告する想定でしたが、こちらも申告できないでしょうか?
⑶
役所から「扶養照会」が届きましたが、その中に「税法上の被扶養者に入れている方は相応の援助をお願いします」という記載がありました。
この「相応の援助」の具体的な金額はいくらなのでしょうか?
⑷
この「相応の援助」を行えば、両親を税法上の扶養に入れてもよいということでしょうか?
⑸
コロナの影響もあり私の仕事もいつどうなるかわかりません。なんとか「相応の援助」を始めたとしても、援助が難しくなった際は、金額を変更したり、援助を辞めることを頼むこともできるのでしょうか?
税理士の回答

安島秀樹
両親を扶養にするには生計が一緒でないといけません。金額がいくら以上仕送りしないといけないとかいうのは、健康保険と違って、税法上はないみたいです。介護保険料の滞納分を負担しているとかいうのなら、生計が一緒ということでいいように思います。その20万円も生活保護を受けるようになると保護費がカットされる収入扱いになると思います。できたら月1万円でも定額援助をしてあげて、むこうの役所に届けておいたらどうですか。
ご回答を頂き、誠にありがとうございます。
大変参考になりました。
重ねての質問の投稿を恐縮ですが、
下記、頂戴したご回答を拝見し私が理解が及ばなかった点や、新規の質問について記載いたしましたので、ご助言を頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
-----------------
⑴について
これまでは仕送りを行なっていましたが、今後仕送りができない場合、今年度から税法上の扶養を外さないといけないのでしょうか?
少なくともここまでは仕送りをしてきたので、私の今年(令和3年)の扶養控除として申告したい気持ちなのですが、来年度ではなく今年度から申告できなくなるのでしょうか?
-----------------
⑵について
また、今年1月には父親の介護保険料の滞納分(20万程度)も支払いました。それは私の今年の社会保険料控除に申告する想定でしたが、こちらも申告できないでしょうか?
-----------------
⑶について
>金額がいくら以上仕送りしないといけないとかいうのは、健康保険と違って、税法上はないみたいです。
>できたら月1万円でも定額援助をしてあげて
→税法上の決まりはないが、月1万円程度であれば大丈夫と理解しました。
-----------------
⑷について
この「相応の援助」を行えば、両親を税法上の扶養に入れてもよいということでしょうか?
→税法上の扶養に入れてもよい、と理解しました。
-----------------
⑸について
コロナの影響もあり私の仕事もいつどうなるかわかりません。なんとか「相応の援助」を始めたとしても、援助が難しくなった際は、金額を変更したり、援助を辞めることを頼むこともできるのでしょうか?
-----------------
⑹新規の質問です。
>その20万円も生活保護を受けるようになると保護費がカットされる収入扱いになると思います。
→この介護保険料の滞納分(20万程度)の支払いは、生活保護が認定される以前の支払いですが、以前のものでも保護費がカットされてしまうのでしょうか?
-----------------

安島秀樹
生活保護を受けていると税法上の扶養にできないという規定はないのです。
生活保護は100%支給か0かということではありません。
100%が30万としてあなたが子供として月1万援助しますというと、29万支給になります。役所が、親を税法上の扶養にしてるなら援助してくださいというのはそういう意味です。
月1000円でも援助してるなら、生計が一緒ですから、税法上の扶養にできると思います。
いくらという具体的な金額はないです。自分で判断すればいいです。
(2)生活保護受給まえなら医療費控除できると思います。生活保護をうけるようになるとあなたが援助した金額はすべて上記30万から差し引かれます。
(3)あなたの状況に応じていつでも自由に変えて構いません。ときどき役所の調査(問い合わせ)がくると思うので、正直に答えておけばいいです。
本投稿は、2021年06月11日 11時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。