今年25歳になる学生の納税額について
今年25歳になる学生です。質問させてください。今年の給料の見込みが、アルバイトで90万と雑所得で40万いかないぐらいです。130万未満に抑えて、確定申告しようかと考えております。次の質問をよろしくお願いします。
1.雑所得に関する税金や扶養などについて、考え方が難しく、この場合税金や扶養がどのようになるのでしょうか。
2.扶養から外れるとなった場合、父親にはどれぐらいの負担があるのでしょうか?(父は収入1000万台の会社役員です)
3.仕事を調整することで私の雑所得の額を10万ぐらいにして、103万以内に抑えた方が世帯としては得なのでしょうか?
4.130万未満で確定申告する場合、勤労学生控除を使うべきでしょうか?
よろしくお願いします。
税理士の回答

回答します
扶養の考え方を先に説明をさせていただきます。
税務上の扶養に該当する場合とは、合計所得金額が48万円以下の場合となります。
所得税法上、収入の性格により所得が区分されており、各所得金額の計算方法も異なっています。それらの所得の合計金額が「合計所得金額」となります。
1 扶養となるか否か
貴方の場合、アルバイト収入=給与所得 と 雑所得になりますので、次のように計算を行い判定します。
給与所得金額
給与の収入金額 -給与所得控除額(最低55万円)=給与所得金額
※マイナスの場合は0円
雑所得金額
収入金額 - 必要経費 = 雑所得金額
給与所得金額 + 雑所得金額 = 合計所得金額 ※48万円以下の場合扶養となる。
なお、合計所得金額が48万円以下の場合又は、雑所得の金額が20万円以下の場合は、確定申告(所得税=税務署)の義務はありません。
ただし、住民税の申告義務はあります。
2 お父様の収入だけでは負担額については明示することはできません。
だたし、概要としてお話すると、貴方が大学生というお話でしたので「特定扶養親族」に該当した場合控除額の73万円が、お父様は受けられなくなります。
1000万円の収入であれば、税率が20%~23%の可能性がありますので、73万円×20%×102.1%(復興特別所得税)=149,066円 ~73万円 ×23%×102.1%=171,425円 所得税の負担が増えると思われます。
また、この他にも住民税や会社からの扶養手当などがカットされることもあり得ます。
3 調整をされるのであれば収入金額ではなく、「合計所得金額が48万円」を目安にしてください。
ギリギリの金額であれば、調整をされて扶養内に納めることも、考え方としてあります。
4 貴方の合計所得金額が48万円を超える場合は、勤労学生控除を利用されることにより、貴方の税負担は軽くなります。
なお、勤労学生控除が適用となるには「合計所得金額が75万円以下で、かつ、勤労以外の所得(雑所得)が10万円以下」という条件がありますのでご注意ください。
国税庁HPから「勤労学生控除」の説明箇所を添付します。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1175.htm
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。
非常に勉強になりました。
感謝いたします。

ベストアンサーをありがとうございます。
色々大変でしょうが、扶養から外れないようにお気を付けください。
度々申し訳ございません。
もう一つ質問させて下さい。
特定扶養親族は19歳以上23歳未満の場合に適用されるとの記載がネット上にございました。私は12月に25歳になりますので、特定扶養親族に該当しないかと存じますが、この場合の父の負担の増加額はご教示いただきました171,425円のままなのでしょうか?

特定扶養に該当しない場合の控除額は48万円となります。
そこで目安としては先ほどと同様に計算すると
48万円 × 20% × 102.1% =98,016円 ∴98,016円
48万円 × 23% × 102.1% =112,718円 ∴112,700円 となります。
ただし、お父様の正確な収入金額や控除金額が分かりませんので、あくまでも概算です。このほか「住民税」なども変わってきますので、住民税は市区町村により若干の違いがありますのでここでは金額の明示はできません。申し訳ございません。

訂正します。
48万円は基礎控除額でした。扶養控除は38万円です。
38万円 × 20% × 102.1% = 77,596円 ∴ 77,500円
38万円 × 23% × 102.1% = 89,235円 ∴ 89,200円
大変申し訳ございませんでした。
ご丁寧にありがとうございます。

途中ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
少しでもお役に立てましたら幸甚です。
本投稿は、2021年10月04日 11時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。