年末調整の還付金について
年末調整の還付金について、ご教示ください。
現在住宅ローン控除を受けていますが、今年度から扶養控除の申告をしたところ、例年の所得税還付金よりおよそ半額が減りました。住宅ローン控除と併用すると還付金が減ってしまうのでしょうか?
税理士の回答

住宅ローン控除と併用すると還付金が減ってしまうのでしょうか?
⇒ 年中の給与や源泉所得税の状況が不明のためおおよそのお話になりますのでご理解ください。
年末調整の還付金は、年中に支払われた給与からあらかじめ天引きされた所得税(源泉所得税)が、年末調整によりその方が負担すべき「年税額」より多い場合、源泉所得税額と年税額の差額が会社から還付されることになります。
今年は6月から定額減税が行われた関係で、6月以降の給与から天引きされる源泉所得税額が少なくなっています。(本人3万円+扶養人数×3万円)
また、毎月の給与から天引きされる源泉所得税額も「扶養」の有無、人数によって税額が変わりますので、今年から「扶養」を申請された場合、月々の源泉所得税額も例年に比べ少なくなっていた可能性があります。
そこで、仮に住宅ローン控除で年税額が少額になったとしても、もともと先に徴収した所得税額が少なかったため、その分還付金額が少なくなったと考えられます。
なお、もしも「住宅ローン控除」額が所得税から控除しきれなかった場合は、住民税で控除を受けることになります。
また、定額減税についても、控除額が余った場合は「控除外額」として令和7年中の各種給付金の計算の基礎となり、調整給付として市区町村より支給される可能性があります。
※ 控除がしきれないと見込まれた方は、令和6年中に給付されている可能性もあります。
給付金関係はお住いの市区町村にご確認ください。
ご返答ありがとうございます。昨年度の給与明細と今年度の給与明細を見比べたのですが、住民税と所得税について変化がほとんどなく、まして扶養控除も申告したのになぜ昨年より今年の方が還付金が半額以下になってしまったのかと思い相談いたしました。

>昨年度の給与明細と今年の給与明細を見比べた
⇒ それは「年末調整」の結果が記載された給与明細書ですか?
給与の支給額に変化がない場合、昨年と今年の6月の給与の源泉所得税額(※)は比べていただけましたでしょうか。
また、年間で徴収した「源泉所得税額」を確認されましたでしょうか。いかがでしたか。
※月次減税(定額減税)が引ききれないときは7月以降も控除しています。
いずれにしましても、いただいた情報だけでは還付金の金額が昨年とどうして変わらないのか具体的にお伝えするのは困難なため、来月に交付される「源泉徴収票」をご覧になり、住宅ローン控除の額や年税額を、昨年の源泉徴収票と比べることで、万が一計算誤り・・・ローン控除がない、扶養が入っていない・・・場合は、会社の方に訂正していただくようにしてください。
よろしくお願いします。
本投稿は、2024年12月18日 13時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。