医療費控除の名前を変えての出し直し
【要約】
今年の頭に申告した2019年分の医療費控除を、夫の名前で申告するはずが自分の名前で申告してしまい、還付金を受けられませんでした。医療費控除申告のやり直しが今からでも可能か、どのような手続きですべきか、税務署にどう説明すべきかを教えていただければ幸甚です。
【詳細】
やや込み入った状況のため説明が長くなることをお許しください。サラリーマンである夫(年収約500万)の扶養に入っている妻です。私はパート掛け持ちで年収103万円以下のため毎年確定申告をして所得税を支払っておりません。
2019年に病気をして膨大な医療費がかかったため、今年(2020年)4月の確定申告時に医療費控除を申請しました。しかし、本来は所得税を支払っている夫名義で出さねばならないものを、いつもの癖で自分の名前で申請してしまいました。私個人は所得税を納めていないため当然還付金は0円でした。
気づいた時には確定申告の期日を過ぎており、夫名義で提出し直せるかを慌てて税務署に電話相談しましたが、「名義を変えての出し直しは受け付けていない」ときっぱり断られてしまいました。
しかし数十万円の控除を受けられたはずなので諦めきれずに調べ続けていると、同様の相談がされている本掲示板の投稿を発見しました。そこでは税理士の方が「一度申告の取り下げを行い、夫の名前で申告をし直せばよい」と回答されていました。名前を変えての申請のやり直しを、税務署は「できない」と言い、税理士の方は「できる」と仰っており、混乱しております。
【質問】
そこで、以下の3点を質問させていただきたく存じます。
1. そもそも本当に今からでも夫の名前で医療費控除を出し直すことができるのか
2. 税務署が医療費控除の申請のやり直しを拒否したのはどのような理由からなのか
3. 医療費控除の申告取り下げを要請する際に税務署からその理由を聞かれた場合、どのように答えるべきか(「還付金を受けられるよう名義を変えて出し直したい」と言うと再度拒否される恐れがあるため)
私のミスでこのような事態になってしまったのですが、医療費が高額で家計を圧迫しているため、今からでも控除を受けられると大変助かります。ご教示いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
税理士の回答

竹中公剛
要約】
今年の頭に申告した2019年分の医療費控除を、夫の名前で申告するはずが自分の名前で申告してしまい、還付金を受けられませんでした。医療費控除申告のやり直しが今からでも可能か、どのような手続きですべきか、税務署にどう説明すべきかを教えていただければ幸甚です。
一度行うと、確定申告ですので、確定します。
間違ったとしても、できません。
他の人に変えることはできません。
しかし数十万円の控除を受けられたはずなので諦めきれずに調べ続けていると、同様の相談がされている本掲示板の投稿を発見しました。そこでは税理士の方が「一度申告の取り下げを行い、夫の名前で申告をし直せばよい」と回答されていました。名前を変えての申請のやり直しを、税務署は「できない」と言い、税理士の方は「できる」と仰っており、混乱しております。
税理士の間違いです。確定申告をしたので、医療費控除は、確定しています。
同じ税理士として、申し訳ありません。
質問】
そこで、以下の3点を質問させていただきたく存じます。
1. そもそも本当に今からでも夫の名前で医療費控除を出し直すことができるのか
できません。
2. 税務署が医療費控除の申請のやり直しを拒否したのはどのような理由からなのか
自ら医療控除の確定をしたからです。
3. 医療費控除の申告取り下げを要請する際に税務署からその理由を聞かれた場合、どのように答えるべきか(「還付金を受けられるよう名義を変えて出し直したい」と言うと再度拒否される恐れがあるため)
そもそも、取り下げはできません。
夫で、やり直すことはできません。
お忙しい中早々にご回答いただき誠にありがとうございます。素人にも分かりやすく説明していただき大変よくわかりました。
来年以降、気をつけたいと思います。誠にありがとうございました。
本投稿は、2020年11月11日 10時52分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。