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ストレージサービスの家事按分割合は?

個人事業主をしています。
プライベート兼用しているスマホの
クラウドストレージサービス利用料の家事按分割合について質問させてください。

写真を多く扱う仕事な為ストレージがすぐパンパンになってしまい、現在使っているiCloudを50GB→200GBにアップグレードする必要が出てきました。

そこで質問なのですが、この場合家事按分は

プライベート50%:事業用50%
でないといけませんか?

プライベート利用のみだった頃は50GBで足りていた為、恐らく契約後もプライベート利用分は50GB程度で足りているだろうという前提で

プライベート25%:事業用75%
で計算したいと考えているのですが、問題ないでしょうか。


税金について最近勉強し始めた為初歩的な質問で申し訳ございませんが、お教えくださると幸いです。

税理士の回答

出水祐介

税務上、個人と事業で共用している経費については、実際の使用状況に基づいて按分することが求められています。

ご説明の通り、プライベート用途では50GBで十分であり、追加で必要となる150GBが事業用途であるとのことですから、プライベート25%、事業用75%という按分は合理的な根拠に基づいていると言えます。このように、実際の使用状況に応じた按分を設定することは問題ありません。

重要なのは、この按分の根拠をしっかりと記録・保持しておくことです。将来的に税務調査が行われた場合に、なぜこの按分割合で計算したのかを説明できるよう、使用状況の記録や計算根拠を整理しておくことをお勧めします。

わかりやすくご回答くださりありがとうございます。
25%:75%の按分で問題ないとのことで、安心いたしました。


もう一つ質問させてください。

200GBを契約した場合、
・50GB(プライベート用)
・150GB(事業用)
の割合で使うことを前提とすると25%:75%になるかと思うのですが、

実際には事業用のみで150GBも使いきることはなく、
・50GB(プライベート用)
・50GB(事業用)
くらいの使用量で、100GBは未使用の状態になる予定です。
その場合でも、「未使用分はすべて事業用」と考え25%:75%として問題ないでしょうか。


>この按分の根拠をしっかりと記録・保持しておくことです。

またプライベート+事業用を、同じ端末かつ同じiCloudアカウントで使用している為、
「何枚の写真がどの程度の容量を占めているか」というのを明確に把握することができません。
「事業で使用する前は50GBで足りていた為、追加購入分はすべて事業用」という説明だけでは、やはり根拠として弱いでしょうか。

出水祐介

「未使用分はすべて事業用」と考え、25%:75%とすることは問題ありません。そこで、問題となるのは未使用のストレージ容量をどのように扱うかだと思います。
税務申告の観点からも重要な問題であり、次のように考えることができると思います。

①未使用分の扱い
1.未使用分も事業用としてカウント
→あなたが未使用分を事業用として確保している(将来的に事業での使用を見込んでいる)と明確にできれば、未使用分も事業用として按分することは妥当です。つまり、事業の拡大や将来のデータ増加に備えて容量を確保しているという事情を説明する必要があります。

2.文書化と記録の保持
→按分の根拠として、事業でのストレージ使用予測や計画を文書化しておくことが推奨されます。また、実際に事業用としてどれだけ使用しているかの記録も、定期的に更新しておくと良いと思います。

②根拠の強化
「事業で使用する前は50GBで足りていたため、追加購入分はすべて事業用」という説明について、この説明自体は根拠として有効ですが、もっと強化するためには、事業用データの増加傾向や未来の使用見込みを示す計画も併せて提示することが有効です。例えば、過去数ヶ月の事業用データ使用量の増加グラフや、事業拡大に伴う将来のデータ需要の見積もりを用意することで、より説得力のある根拠を提供できます。

ただ、最終的には、これらの説明が税務申告の際に問題なく受け入れられるかどうかは、税務署の判断によりますが、事前にしっかりとした根拠と記録を準備しておくことが重要だと思います。

出水祐介

また困ったことがございましたら、気軽にご連絡下さい!なお、上記の回答内容で、疑問解決済みでしたら、ベストアンサーを選択してもらえると嬉しいです。

本投稿は、2024年05月05日 04時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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