メンズエステでキャストの無申告が指導されない背景
風俗で業務委託という形で報酬を得ておりましたが無申告です。2021年にA店、間が空いて2023年にB店で働きました。
2021年当時は確定申告の必要性を理解しておらず、親の扶養に入りながらも2021年1-12月にかけて合計180万近く稼いでいました。にも関わらず現在まで無申告であり、税務署から所得税の通知はきておらず翌年の住民税も払っておりません。
最近になって自分がどういう働き方をしているのか調べる中で確定申告について知り、今からでも期限後申告を行いたいと思いました。
ですが、調べる中で2021年の申告を正しく行うと本来やるべきだった税金の支払いや親が受けた扶養控除分の是正、私自身の社会保険切り替えなどが発生すると分かり到底すぐに解決できる問題ではないと頭を抱えております。
本来は遡って全て一緒に申告すべきですが、すでに扶養を外れていたこともあり2023年に働いた風俗B店の方だけでも先に申告しようと思います。
しかし、これをきっかけにA店の方の無申告が発覚してしまうのではと思うとなかなか動けません。
最終的には過去分すべて確定申告いたします。
ですが、なぜA店の報酬は税務署・役所ともに把握されていないのでしょうか?
A店入店の際に本名や住所を書類に書いた記憶はあります。なので、その情報を元にA店が支払調書を提出しているけど私個人の記録としては税務署で処理・管理されていないか、もしくはそもそも正しく提出していない可能性を考えています。
支払調書を提出していた場合、何かきっかけさえあれば無申告を指摘されるのでしょうか?
今になって考えてみるとマトモな税務処理をされていないことだけが確かで、このような場合自分の収入がどう扱われているのか詳しく知りたいと思いました。
税理士の回答

A店が税務署へ支払調書を提出していない可能性が考えられます。
そもそも相談者様への報酬が支払調書の提出範囲に含まれているか、という論点もございます。
A店からの報酬について源泉徴収されているかわかりますか。
源泉徴収を伴う報酬を支払うと、店側は税務署へ支払調書の提出義務が生じます。
メンズエステのキャストへの報酬は、源泉徴収・支払調書提出が必要な「ホステス等報酬」に含まれる可能性が高いですが、お店の方針や契約によって、その判断が分かれる場合もあります。
店側から支払調書が提出されず、貴殿からも確定申告がされていないとなると、税務署・市役所も相談者様の収入を把握できていない可能性が高いです。
◆ご参考
・ホステス等に支払う報酬・料金
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2807.htm
・「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」の提出範囲と提出枚数等
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hotei/7431.htm
ご回答ありがとうございます。
参考urlも拝見させていただきました。
まず、A店から源泉徴収はされておりませんでした。ただ報酬の精算時に毎回雑費として500円引かれており、これについて一度店長に尋ねたところ「専門家のアドバイスをもとにやっており、何かあった時に言い逃れができる」とのことでした。
てっきりこの500円が源泉徴収にあたるのかと当時は思っていたのですが、はっきりとしたことを聞いていないため分かりません。
どういう理由で徴収していたのか、もし推測できればご意見をお伺いできますと幸いです。
とはいえ、支払調書を本来出すところをお店の判断で出していない可能性が高いのですね。
単純に疑問なのですが、支払調書を出していない場合、メンズエステのセラピストへの報酬は提出範囲に該当しないと言い切れないこともないということなのでしょうか?

雑費は源泉徴収とは別です。
お店によって異なるかと思いますが、
風俗店における雑費というのは、
仕事で必要なタオル、清掃などの備品代等に充てられているものと思われます。
「何かあった時に言い逃れができる」の意図はわかりませんが、
当該雑費は確定申告する際に、事業所得(又は雑所得)の必要経費になります。
源泉徴収はしていないが、支払調書は出している、という状況は考えにくいです。
基本的には源泉徴収の対象とならない報酬は、支払調書の提出範囲に含まれてきません。
源泉徴収の要否は、契約上の報酬の内容を所得税法に照らし合わせて判断することになります。
本件が照らし合わせた結果源泉徴収対象外と判断し源泉徴収していないのか、本来は対象であるが源泉徴収していないだけなのかはわかりませんが、後者の可能性が高いように思います。
丸尾先生
すごく丁寧に分かりやすく説明してくださりありがとうございます。
どうして自分が働いたことが外から見えなくなってしまっているのかよく理解できました。
また、確定申告の際の経費計上についてもアドバイスくださり大変助かりました。
お店と自分は別のものとして考え、自己責任で動いていきたいと思います。まずは、直近の確定申告から頑張ります。
本投稿は、2025年05月20日 01時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。