アメリカから得る収入に関する納税について
アメリカに会社を設立したのですが、この会社から給与を受け取ることを考えております。
もし、アメリカから収入を得た場合、所得税の納税方法は、
・日本の収入は日本で納税、アメリカの収入はアメリカで納税
・両方の収入を合算してどちらかまたはその両方の国に納税(例えば、片方の国に納税することになるので、もう片方の国には納税しないように煩雑な手続きも発生する等の手間もある?)
のどちらになるでしょうか。海外から収入を得たことがないため、どのように対処するべきか知りたいです。
税理士の回答

大森順子
>・日本の収入は日本で納税、アメリカの収入はアメリカで納税
その通りです。
アメリカで給料をもらった場合には、アメリカで納税及び確定申告をします。
その納期限は、4月15日ごろまでです。
ご相談者様が日本の居住者の場合には、アメリカの収入と日本の収入を合わせて日本で翌年の3/15までに日本の様式の確定申告を所轄の税務署に提出をします。
因みに、アメリカと日本の確定申告期限に差がありますので、日本で先に確定申告するようになります。
アメリカの企業から日本版でいう源泉徴収票「1042-S」をもらい、それをもとに日本の確定申告を行うことになります。
アメリカでの確定申告の際は、アメリカ申告様式にのっとり連邦と州に確定申告を提出します。
大森先生、コメントありがとうございます。
>ご相談者様が日本の居住者の場合には、アメリカの収入と日本の収入を合わせて日本で翌年の3/15までに日本の様式の確定申告を所轄の税務署に提出をします。
私は日本の居住者ですが、日本とアメリカの収入を合わせて確定申告する場合、納める所得税は日本とアメリカの収入を合わせた額で決まるため、日本の収入だけの場合よりも大きくなるという理解で正しいでしょうか。
それとも、アメリカでも納税するため、実際に日本で納税する分は日本での収入のみで決まる所得税の金額(完全に一致はしないかもしれませんが、近い金額になる)という理解で正しいでしょうか。
もし、前者が適用されるとすると、二重課税になってしまい、納税額が大きくなってしまうことを懸念しております。
お忙しいところ恐縮ですが、ご教授いただけますと幸いです。宜しくお願いします。

大森順子
>それとも、アメリカでも納税するため、実際に日本で納税する分は日本での収入のみで決まる所得税の金額(完全に一致はしないかもしれませんが、近い金額になる)という理解で正しいでしょうか。
日本での収入がアメリカでの収入より多い場合は、その理解であっています。
流れとしましては、日本で確定申告する時には、アメリカの収入も合算して、その合計に対して日本の税率を乗じて税額を出します。
そしてアメリカで納めた税額を引き、日本で納税するような形をとります。
しかし、反対にアメリカでの収入の方が多い場合には、そのお考えのようにならない場合があります。
本投稿は、2019年08月27日 11時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。