売買契約書を紛失した自宅売却による売却損の計上の仕方
今年の初め事業用不動産を売却し売却益がでてしまいました。一方で奈良にある自宅を売るつもりですが昭和50年代に購入し現在の売却見積もりでは土地代だけでも売却損が出ます。ただ当時の売買契約書がなくそれを証明することができません。何とか売却損を計上し売却益を相殺したく相談をお願いしました。『日本不動産研究所の市街地価格指数』を参照すればというアドバイスがありましたがよく見方がわかりませんでした
よろしくお願い申し上げます
税理士の回答

「市街地価格指数」は、財団法人日本不動産研究所が公表しています。現在、同研究所のホームページで公表されているものは平成12年3月時点を100とした指数となっています。
この表の見方としては、まずは土地の購入時期を特定し、その時の指数を確認します。そして、売却時の指数を確認して両者の比率を算定します。
例えば、購入時の指数が78.0であり、売却時の指数が62.0であったとします。売却された土地の売却価額が例えば1000万円の場合には、購入価額を次のように推定計算することができます。
1000万円×78.0/62.0=約1258万円
ただし、この方法だけで購入価額が決定できるわけではありませんのでご留意ください。
その土地の取得に関する資金の調達関係や抵当権の設定の状況、当時の路線価評価額の状況、売買仲介人の記録又は証明等、その他あらゆる間接証拠資料からも、実際の購入価額を推定することができないかどうかを検討すべきと考えます。
以上、ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2016年05月19日 12時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。