【贈与税】親から子への結婚祝い
今秋結婚することが決まり、両親から300万円を結婚祝いとして贈りたいと言われました。
ご祝儀等のお祝い金については、社会通念上相当と認められるものは非課税かと思いますが、ネット等で調べる限り300万円が相当かどうかは色々と見解があり、一括で受け取ることは贈与税の課税リスクがあるのではないかと感じ始めました。そこで以下の様に年を跨いで分割してお金を貰うことを考えたのですが、この場合でも課税リスクはある(又は高い)のでしょうか。※なお、当方今年は祖母より別途100万円の贈与を受けている状態です。
①今年100万円を結婚祝いとして頂く。頂いたお金は日々の生活費(家賃等)や家具家電の購入費に使用予定です。
②来年100万円を暦年贈与の非課税枠で頂く
③再来年100万円を暦年贈与税の非課税で頂く
特に①について、今年祖母から別途受贈済みの100万円と合算されて今年の贈与額が200万円となり、基礎控除を除いた90万円が課税対象になってしまうのかどうかという点を懸念しております。②③については110万円の基礎控除内なので特段問題ない認識です。
以上、ご回答頂けますと幸いです。
税理士の回答
ご質問ありがとうございます。
ご結婚おめでとうございます。
結婚式や新生活の準備にお金は必要ですので、
親からの援助はありがたいかと思います。
一方で、高額な贈与については、
贈与税がかかる恐れがあります。
「社会通念上相当と認められるもの」
という表現には、
具体的な金額の明示が無いので
リスクを感じるのであれば
一括での受け取りをやめても良いでしょう。
複数年にまたいで贈与を受ける場合、
110万円の非課税枠は法律で定められているので、
110万円以下なら基本的に贈与税がかかることはありません。
しかし、300万円をもらうことを前提として、
分割でもらった場合に、
税務署からいわゆる「連年贈与」だと認められると
贈与税がかかる恐れもあります。
贈与契約書は毎年作ることが良いでしょう。
また、祖母からの贈与100万円が
結婚祝い金であるなら
合算しなくても良いように感じます。
結婚というイベントは、
一生に一度のめでたい行事ですので、
両親や祖母からお祝いしたい気持ちがあっても
不思議には感じません。
地域の慣習として結婚祝いがあるのであれば、
結婚祝い金の非課税として
認識して差し支えないと思います。
ご参考になれば幸いです。
早速のご回答ありがとうございます。
祖母からの贈与は贈与契約書を締結の上で結婚が決まる前に頂いたものです(孫全員に贈与していたようです)。一応贈与時に今後私が結婚した時等に使って欲しいとの話はありましたが、結婚が決まる前かつ贈与契約を結んでいる以上、結婚祝いとして取り扱うのは難しいかと感じますが、いかがでしょうか。
一方で具体的な金額感までは把握しておりませんが、親戚等が結婚した際も結婚祝い金の授受はあり、自身の周辺環境において結婚祝い金を贈ることが特別なものではないかと思いますので、今年貰う予定の100万円も非課税の結婚祝い金として受け取ることに問題はないでしょうか。
当方、未婚の兄妹が2人おり、両親曰く私と同様に結婚した際は300万円ずつ祝い金を渡すことにしているとのことでしたので、今後の兄弟の時のためにも本件整理しておきたい次第です。
よろしくお願いします。
祖母からの贈与について
詳細ありがとうございます。
当方の読み違いでしたので、
結婚が決まる前に受取った金銭は
一般的な贈与に当たると思います。
地域の慣習として、
結婚のお祝い金を送る風習があるのであれば、
今年の贈与は、
・祖母からの100万円は贈与財産
・両親からの100万円は結婚祝い金の非課税
と認識して差し支えないように感じます。
私と同様に結婚した際は300万円ずつ祝い金を渡すことにしているとのことでしたので、今後の兄弟の時のためにも本件整理しておきたい次第です。
税理士用のデータベースであるTAINSには、
「結婚祝い金300万円は、
祝いとして相当な金額と思われないので
贈与税がかかる。」
との記載もありました。
※ TAINS:相続事例000722
300万円を一括で受取ると
非課税と認められないリスクは高くなると、
ご注意いただければと思います。
ご参考になれば幸いです。
ご丁寧にご回答頂きまして誠に有難うございます。
当方の今年の贈与は、
・祖母からの100万円は贈与財産
・両親からの100万円は結婚祝い金の非課税
の整理とし、来年、再来年は各年で贈与契約締結のもと、100万円ずつを非課税枠内の暦年贈与として頂く立て付けといたします。
また、事例のご紹介もありがとうございます。
300万円一括での受け取りは非課税と認められないリスクが高いこと承知いたしました。兄妹間でも本件シェアさせて頂きます。
繰り返しになりますが、この度は有難うございました。
内容をご確認くださりありがとうございます。
お役に立てたのであれば幸いです。
本投稿は、2024年08月11日 23時35分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。