親の住宅ローンを子が一括支払いをする場合
親(70歳)の住宅ローン残元金が約800万円がありますが、親が年金生活になってしまい返済が難しくなってしまったこと、金利が高いことから、子が一括支払いをしたいと考えています。
その場合の贈与税に関して質問があります。
1)子から親への場合の贈与税率とこの場合の金額はいくらになるでしょうか?
2)貯金がなく親が贈与税を支払えない場合は、返済能力無しにより、贈与税は課税対象になるのでしょうか?
3)借用書を作成して資金を貸与するケースもありますが、返済期間、金利について何か決まりや制限はあるのでしょうか?(当事者同士で決めればよい?)
4)他に支払うためのケースがあれば教えてください。
宜しくお願いいたします。
税理士の回答

1) お母様のローン残金800万円を相談者様が一括で返済した場合には、お母様に対して151万円の贈与税が課されます。
2) お母様に返済能力がないとしても、相談者様がお母様のローンを返済するということは贈与にあたりますので、贈与税の課税は免れないと思います。また、お母様が納税困難な場合には、贈与者である相談者様に連帯納付義務が生じる恐れがありますのでご留意ください。
3) 貸し借りとする場合には形式も必要ですが、借主(お母様)に返済能力があることが前提となります。返済能力がない人に対して貸し借りの形式を整えても、実態としては贈与と認定される可能性があります。
4) 800万円に見合う住宅の持分をお母様から相談者様へ売買で移転すれば贈与税は回避できます。ただし、登記費用と不動産取得税が若干かかります。800万円に見合う持分を計算して登記手続きまで行う必要がありますので、実行する場合には事前に専門家にご相談ください。
以上、ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2017年01月05日 00時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。