家賃収入の確定申告について
25年ほど前から賃貸で家賃収入がある亡き叔父の不動産があります。
25年を経過し、やっと遺言書に沿って、従兄弟が相続を終えました。
過去の家賃収入について、所得税は従兄弟が支払うのでしょうか?
追徴課税などはあるのでしょうか?
25年間は、誰が相続するか未確定で、全く確定申告はしていないようです。
年収は250万程度で、年金収入が180万程度です。家賃収入は年間60万円です。貯蓄がないらしく、多額の支払いになることを恐れています。家賃は、相続する代償に兄弟に分割し、支払ったようです。
概算で結構ですので、支払わなくてはならない額を教えてください。また、過去を無視し、これから賃貸に出すと申告、納税しても、税務署には過去がわかってしまうものなのでしょうか?
税理士の回答

ご質問の文章に「遺言書に沿って相続を終えた」という文言と、「誰が相続するか未確定であった」という文言があり、ご質問の不動産がどちらに該当するのか不明ですので、両方のケースで回答いたします。
まず、不動産に関して誰に相続させるかが遺言書で指定されていた場合には、その貸家からの家賃収入もその受遺者の収入となりますので、受遺者の方が家賃収入に関して確定申告をすることになります。この場合、過去5年分の申告が必要となります。それ以前の分は除斥期間(時効)となります。
一方、不動産に関しては遺言書に記載がなく、今まで遺産分割が確定していなかった場合には、分割確定日までは法定相続人全員の共同財産となります。この場合には、法定相続人全員が法定割合に応じてその家賃収入を受け取ることになりますので、法定相続人全員がその家賃収入に関する確定申告を行うことになります。この場合も、過去5年分の申告が必要となります。
税額に関しましては、貸家に関する必要経費や、各人の他の所得状況、家族構成等によって異なるため、これらの資料がわかりませんと概算で算定することも困難です。ご了承ください。
本投稿は、2014年09月23日 01時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。